NHKおんな太閤記、第十九回「三木城攻略」橋田壽賀子作品、故に

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」において、橋田壽賀子作品ならではだったことをあれこれと随想してみました。

ネタバレ、御免!

 

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第十九回「三木城攻略」の概要

明智光秀は丹波の八上城を落とすため、母親を人質に差し出して和睦を申し入れますが、信長は八上城主をはりつけにしたため、光秀の元に母親の首が送られます。その後、荒木村重が落ち、黒田官兵衛が1年近い幽閉から救出されると、息子の松寿丸に会いたいと願い出ます。信長は動揺しますが、ねねの機転で生き延びた松寿丸が現れます。秀吉は兵糧攻めで三木城を落とします。城内では侍女のしのがなんとか生き残っていました。

大河ドラマ おんな太閤記(たいこうき) 第19回 三木城攻略 -NHKオンデマンド
明智光秀は丹波の八上城を落とすため、母親を人質に差し出して和睦を申し入れますが、信長は八上城主をはりつけにしたため、光秀の元に母親の首が送られます。その後、荒木村重が落ち、黒田官兵衛が1年近い幽閉から救出されると、息子の松寿丸に会いたいと願い出ます。信長は動揺しますが、ねねの機転で生き延びた松寿丸が現れます。秀吉は兵糧...

細川忠興への輿入れが決まった、おたまをねねが祝う

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

橋田先生としては、本能寺の変が近づいたことで光秀をクローズアップするのは必然。故に、ねねが秀吉の名代として、おたまを祝うために坂本城へ参上させることで、光秀と接触させてきましたね。

これによって物語のヒロインが、悲劇のヒロイン・おたま(のちの細川ガラシャ)ともご対面。

長浜と坂本は近江にあるから、ちょっとしたご近所づきあいで、ねねが実際に明智ファミリーと接触していた可能性はありますが。

 

別記事では第十九回「三木城攻略」で活躍した光秀を特集しています。

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秀長が光秀の母の首桶を目の当たりにする

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

まずは、波多野氏の八上城を包囲する光秀の援軍として秀長が陣中に姿を現す違和感(笑)

波多野三兄弟が安土で磔にされたことを使者から知らせて。

猶予はなりません。直ちに八上城を!光秀殿の母御は人質として城内におられるではないか!(秀長)

信長様が波多野三兄弟を討たれたと知ったら人質の命はない!一時も早う!光秀殿。光秀殿!(秀長)

秀長の台詞、あんまり意味ないよね(笑)時すでに遅しだから。

この直後、光秀の母の首桶を秀長も目の当たりにしてしまう展開に。

兎に角、光秀の陣に援軍として秀長を差し向けた橋田先生が強引過ぎて(笑)

 

別記事では第十九回「三木城攻略」で活躍した光秀を特集しています。

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信長が官兵衛に怯む

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

黒田官兵衛が荒木村重方に寝返ったと判断した信長。官兵衛の息子・松壽丸を始末するように秀吉に対して命を下していたわけですから。

当然、信長としては松壽丸がこの世にはいないと思っているわけで。

そこに官兵衛が生還して安土城に。

官兵衛。儂からも褒美を遣わそう。何なりと好きなものを言うてみい。(信長)

ならば一目、松壽丸に。松壽丸に会うこと、お許しくだされ!(官兵衛)

そ、それは(信長)

このあたりは橋田先生のお戯れが過ぎたかも(笑)見せしめが多い信長に対して、橋田先生が脚本でもって報復した様相にも(笑)

また官兵衛役だった当時の菅野菜保之(旧芸名・菅野忠彦)がとってもいい面相を醸し出したことで、橋田先生の期待に大いに応えた展開(笑)

また松壽丸との面会を官兵衛に懇願された信長の面相もまた絶品(笑)

「そ、それは」だって(笑)信長、ちゃんと説明しろよって感じでしたね。

本能寺の変が近づいてきて藤岡信長の活躍も残りわずかとなりましたが。

相変わらず、藤岡信長がいい味を醸し出した一幕でもありました。

 

この一幕は、別記事でも詳しくご紹介しています。

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三木城で秀長がしのに愛を叫ぶ

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

そもそも、秀長の意中の人を敵方のご内室の侍女にしてしまうあたり、やっぱり橋田先生がファンタジスタでない法はないと思っていましたが(笑)

死臭漂う三木城内で、失明した、しのを生存させて再び秀長と再会させる展開に。

そこで、しのに対して秀長が愛を唱えるわけですから。

そのようなことは何の障りにもならんわ!もう戦は終わった!もう敵も味方もありはせぬ!儂がそばにおる。儂が目となり杖となる。そのための夫婦(めおと)ではないか!(秀長)

しの殿!儂は、儂はそなたに、そばに居てほしい。そなたの優しさが欲しいのじゃ!しの殿!そなたのほかに儂の心を慰めてくれる者はおらん。儂にとってそなたはそういう女子じゃ!今まで巡り会うた、たった一人の女子よ!人の幸せとは、生涯、心を温め合うて暮らしていく者がそばに居てくれることじゃ。儂はほかに何も望まん。それだけが欲しい!しの殿、儂のそばに居てくれ。(秀長)

ほんと、秀長を通して愛を語りまくった橋田先生の妙技です。

 

しのと秀長については、別記事でも詳しくご紹介しています。

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しのに詰め寄る秀長の所業が狼藉と勘違いされる

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

秀長殿、何をしておられる!女子への狼藉(ろうぜき)は御法度!破れば打ち首でござるぞ!(小六)

確かに、しのに詰め寄って抱きついている秀長の姿を目の当たりにしたら、狼藉と勘違いされない道理はないですね(笑)

このあたりを台詞化してきたのは、如何にも橋田先生らしいかも。

橋田先生ご自身も、終戦後にアメリカ兵がやってきたら、日本人はみんな死ぬと思っていたみたいだし。

 

別記事では、しのと秀長の一幕もご紹介しつつ、敗戦国の女子について考察してみました。

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画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十九回「三木城攻略」

 

次回に続く

 

 

 

週刊おんな太閤記随想、第十九回「三木城攻略」

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