NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第一回「出会い」の登場人物と演者の情景について、あれこれと随想したいと思います。
第一回「出会い」の概要
NHKオンデマンドの場合
永禄3年(1560)5月、織田軍は桶狭間の合戦に勝利して清洲城下に凱旋します。浅野又右衛門の娘・ねねは父の安否を気づかって隊列の中に父を探します。すると、前田犬千代(利家)と木下藤吉郎(秀吉)が傷を負った又右衛門に付き添って現れました。ねねは藤吉郎に見初められますが、犬千代にひかれます。しかし、犬千代にはまつという妻がいました。ねねも次第に藤吉郎の温かい心にひかれていき、やがて祝言を挙げます。
週刊おんな太閤記随想、第一回「出会い」
第一回「出会い」について、渡隅版のまとめ記事
第一回「出会い」の登場人物と演者の情景
第一回「出会い」で気になる登場人物・演者についてピックアップしました。
ねね役の佐久間良子さん
ヒロインとして安定感抜群の様相を呈した佐久間良子さん。
犬千代には妻がいた!
まつっていう奥さんがいるのに。小袖なんか差し入れちゃったりして。おなごとしてはかなり恥ずかしい(笑)これは、藤吉郎もそうだけど。ややだって戦犯ものだよね。#おんな太閤記
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ねねの嫉妬の目、そして嫉妬走り、さらには嫉妬の顔洗い、終いには三日月を見て笑う。#おんな太閤記
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ほんと、脚本に対して従順になってパフォーマンスされた印象。
犬千代をガン見した嫉妬の目がよかったですね。
野良仕事の白い脚
きゃぴきゃぴした脚の演技で魅せた、ねね役の佐久間良子さん(笑)狭い畑の中で藤吉郎から距離をおこうとした一幕。#おんな太閤記
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このあたりは、脚本・演出がヒロインをかわいく魅せようとした様相にも。
両脚が無邪気な生娘のようでしたね。
野良仕事してる人なのに。綺麗の白い脚がアンバランスでよかったかも。
消え物の処理
松下嘉兵衛の件で長台詞を課せられた西田敏行さんの隣に座り。消え物の握り飯をむせながら喰らい。やたらと指についた米粒を気にしていた、ねね役の佐久間良子さんとか(笑)#おんな太閤記
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このあたりも、結構脚本に指示事項が載っていたんじゃないかな。
ねねに関しては、とってもコミカルの一幕でしたね。
藤吉郎役の西田敏行さん
当時は、西遊記で猪八戒に扮したあとくらいの時期でしたよね。
やっぱり、コミカル路線が要求された様相にも。
変な走り方が凡人離れ
藤吉郎に扮した西田敏行さんの走り方とか(笑)#おんな太閤記
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ややからの率直な質問。確かに、どうしても藤吉郎は幼名・犬千代の草履取りにしか見えないかも(笑)#おんな太閤記
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馬に乗った犬千代を追いかける走り方がとっても変(笑)ある意味で、天才的の走り方でしたね。
長台詞の洗礼を浴びる
なんか、第一回から早くも西田敏行さんの独壇場といいますか。作者から長台詞の試練が(笑)共演者の人たち、楽そう。#おんな太閤記
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兎に角、聞いている共演者は楽でない道理がない(笑)だって、聞いてるだけだから。
それにしても、結構なページの長台詞。西田敏行さん、ほんとよく覚えましたよね。
頭いいわ。
敦盛
信長を真似て敦盛を舞った藤吉郎。西田敏行さん、なかなか良い声だったね。#おんな太閤記
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このあたりは流石、上手い。ちなみに、藤岡弘、さんの敦盛も気になるかな。
猿<猪八戒
どんなに信長が藤吉郎を猿呼ばわりしても。当時の西田敏行さんだと。どうしてもイメージ的には猪八戒なんだよね(笑)#おんな太閤記
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第一回に関しては、猿のイメージが全くもてなかったね。この点は、作者にも頑張ってほしいところかな。
やっぱり、猪八戒のイメージがしっくりくるから(笑)
やや役の浅茅陽子さん
何かときゃぴきゃぴした演技が光っていた、やや役の浅茅陽子さん。
おしんでも活躍す
後の朝ドラ『おしん』で道子に扮することになる浅茅陽子さん。ヒロインの妹役で早速登場。#おんな太閤記
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亡くなった父が一目見たらどんなに喜んだだろうと思うと、何だか涙が出てきちゃって。
道子役の浅茅陽子さんを通して作者が説明した仙造の死。翌日にオープンを控えた17号店の話題の中で。#おしんクレジット #長門仙造 #仙造と道子 #道子道
画像:NHK『#おしん』第288回 pic.twitter.com/MLuRCmGUN3— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) March 11, 2020
NHKおしんの再放送を観た方にとってはお馴染みの顔に。
ただ、おしんでは、ややのようなきゃぴきゃぴしたパフォーマンスを拝めませんでしたからね。
結構、新鮮の感覚で、ややを楽しめるかも。
長台詞に対峙す
犬千代の説明にて。やや、作者から長台詞の試練を与えられて頑張る。#おんな太閤記
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帰参を許されていなかった犬千代の経緯について何かと説明。
長台詞の洗礼も浴びたし、役の重要度はそこそこ高そうな感じ。
犬千代役の滝田栄さん
後の大河ドラマ『徳川家康』では主演だった滝田栄さん。
滝田栄さんが扮すると。利家にしても家康にしても美しくなっちゃうんだよね。#おんな太閤記 #徳川家康
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「また雑炊か」とか言うな、犬千代。幼名のくせに(笑)お美代がこしらえた雑炊なんだから、有難く食っとけ。#おんな太閤記
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初回から何かと「はっはっはっ!」の笑い方で自己主張して止まない滝田栄さんとか。#おんな太閤記
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ほんと、絵になる役者さんでしたね。
兎に角、笑い方が気になりました(笑)
この点は、おしんの竜三に引き継がれるのかな。
まつ役の音無美紀子さん
橋田・石井ファミリーの音無美紀子さん。まつという重要な役どころを担うことに。
おっ、NHKの橋田壽賀子作品に何かと出ている、石井ファミリーの音無美紀子さん。まつ役で登場です。#おんな太閤記
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今後のパフォーマンスに期待ですね。
石井ファミリーの大鹿次代さん
長屋のおかかの中で敵う者がいなかったお美代の雑炊。お美代に扮したのは石井ファミリーの大鹿次代さん。当時は東芝日曜劇場とかでお馴染みの顔に。#おんな太閤記
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この辺のキャスティングは、石井ファミリーというか、橋田ファミリーというか、橋田・石井ファミリーと言いますか。
個人的には嬉しいキャスティングです。
信長役の藤岡弘、さん
藤岡弘、さんが橋田壽賀子作品に出演されていたのが嬉しいところですね。
春日局でも信長役に
橋田壽賀子先生がこしらえた『おんな太閤記』と『春日局』で、いずれも織田信長役だった藤岡弘さん。
無論、当時は「藤岡弘、」ではなかったわけです。#おんな太閤記クレジット #春日局クレジット
画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第21回「本能寺の変」、同『春日局』第1回「父の出陣」 pic.twitter.com/K7YIq72flE
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信長役の藤岡弘、さん。後の大河ドラマ『春日局』でも信長に扮することに。#おんな太閤記
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言い方が仮面ライダー
藤岡弘、さんの「かかれ!」の言い方とか。何となく仮面ライダー1号っぽかったよね(笑)#おんな太閤記
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やっぱり、本郷猛が抜けてないと言いますか。
豪快で爽やかの一面も
藤岡弘、さん、唾を飛ばしながら「うっはっはっはっ!」で豪快の笑い方とか(笑)#おんな太閤記
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果物をかじりながら、口角を上げた爽やか信長(笑)#おんな太閤記
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柿だったのかな?アイドル並みの口角上げを披露していましたよね(笑)
なか役の赤木春恵さん
ほんと、橋田壽賀子作品になくてはならない女優さんの一人。
赤木春恵さんが扮した藤吉郎の母・なか。白髪交じりでない黒髪の美しいロン毛。#おんな太閤記
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ねねと囲炉裏を囲みながら。長台詞で魅せた赤木春恵さん。#おんな太閤記
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黒髪のロン毛に若干違和感あったかも。
ただ、なかもこれからながいですからね。
きい役の泉ピン子さん
お百姓に扮したことで、可愛らしさが増強された当時の泉ピン子さん。
泉ピン子さんが扮した、きいについては別記事でご紹介しています。
小一郎役の中村雅俊さん
「兄さじゃないか!」で藤吉郎に近づく時の右腕の振りが何となく可愛らしかった小一郎役の中村雅俊さん。
やはり、他のドラマであれば主演級の役者。しっかりと脇を固めましたね。
気にならない道理がない共演者同士
第一回の共演者同士で気になったことをピックアップしますね。
こうしてみると。赤木春恵さんと泉ピン子さんの共演も永いよね。#おんな太閤記
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言わずと知れた、渡鬼での嫁と姑。ほんと、永いです。
ほかにも色々と共演されてますからね。
こういうのも、橋田作品好きにはたまらないポイント。
週刊おんな太閤記随想、第一回「出会い」