2022年4月からNHK BSプレミアム・BS4Kで再放送がスタートした橋田壽賀子作品の大河ドラマ『おんな太閤記』。そこには、長年に渡って渡鬼の主演として活躍した橋田・石井ファミリーの泉ピン子さんも、きい役で出演されました。
というわけで、第一回「出会い」で泉ピン子さんが扮した、きいに注目してみました。
第一回「出会い」の概要
NHKオンデマンドの場合
永禄3年(1560)5月、織田軍は桶狭間の合戦に勝利して清洲城下に凱旋します。浅野又右衛門の娘・ねねは父の安否を気づかって隊列の中に父を探します。すると、前田犬千代(利家)と木下藤吉郎(秀吉)が傷を負った又右衛門に付き添って現れました。ねねは藤吉郎に見初められますが、犬千代にひかれます。しかし、犬千代にはまつという妻がいました。ねねも次第に藤吉郎の温かい心にひかれていき、やがて祝言を挙げます。
おんな太閤記随想、第一回「出会い」
渡隅が第一回の視聴を経て、あれやこれやと随想した記事
泉ピン子さんのクレジットタイトル
きいのプロローグ
第一回の視聴を経て、きいの人物像をイメージしてみました。
きいの口調もそれっぽく表現しています(笑)
わしゃ何者かって?
わしゃ、きいじゃ。
尾張の中村で、おっかさあや兄さ(小一郎)と一緒に百姓さしておる。
おとっさま?第一回の時点では、一緒に住んでおるのか死んだのかようわからん。
そうじゃった、もう一人、兄さがおる。
名は藤吉郎といってのう、織田のお殿様にお仕えしておるらしいんじゃ。
お殿様の草履取りから出世して、今は足軽組頭しておるって噂じゃ。
雨の日も
今日も朝から野良仕事をしておる。
雨じゃろうと百姓は休む道理がなくて大変なんじゃ。
雨の日は縄でも編んでりゃよかろうって?
おっかさあには逆らえんのじゃ。
兄さ(小一郎)は雨で濡れた薪を集めに行っとる。
濡れた薪、集めたところで何になるのかのお。
儂にはさっぱりわからんのじゃ。
だども、おっかさあを一人で野良仕事させるわけにゃあいけん。
何やら向こうから、おなごの声が聞こえるのお。
きいのプロローグ、以上(笑)
次からは、本来のきいの台詞に対して渡隅が随想します。
兄さが帰ってきた!
きい:兄さー!おかあさ、兄さじゃ!誰じゃあのおなごは?兄さがおなごを連れとる。
NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第一回「出会い」きいの台詞より引用
きい、かわいい。笠に蓑をまとったコスチュームが二割増し(笑)当時、もし百姓だったら、きいみたいなおなごをおかかに欲しいかもね。元気に働きそうだし。
きい:おっかさん、久しぶりではないか?何も頭から怒鳴ることはなかろう。
NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第一回「出会い」きいの台詞より引用
ぱっと見は、時代劇版の渡鬼(笑)赤木春恵さんと泉ピン子さん、共演歴がほんと永いですよね。
だけど、おんな太閤記に関して残念なのは、なかときいが嫁姑でなくて親子ってこと。
なかときいが嫁姑だと渡鬼色が強くなるんだけど。
それにしても、赤木春恵さんと泉ピン子さんの蓑笠姿が(笑)
流石、女優さんですね。しっかりとお百姓さんにへんげ(変化)してます。
この人が兄さの?誠か?
NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第一回「出会い」きいの台詞より引用
というわけで、なかや小一郎と一緒に。兄さの藤吉郎から、おかかのねねを紹介された、きい。
当時の泉ピン子さん、蓑笠姿が二割増しで本当にかわいかったですね。
ではなぜ、あの蓑笠姿が二割増しだったのか?
次の項で証明します。
二割増しだった蓑笠姿
もう、一目瞭然でしたね。
蓑笠姿のきいスマイルが二割増し以上だったことが。
よく働きそうな、おかかになりそうです。この点については、渡鬼の五月と結構類似。
それにしても。きいの台詞に注目するだけでも、橋田先生が尾張の方言に執着せずに脚本を仕上げたのがよくわかりましたね(笑)
というわけで、終
第一回、あさひ物語ツイート
お百姓さんの娘、きいに扮した当時の泉ピン子さん。蓑笠姿のコスチューム効果にて。かわいいが二割増しの様相を呈した一幕。
画像:NHK大河ドラマ『#おんな太閤記』第一回「出会い」#あさひ物語 pic.twitter.com/DMx7Rw9uaR
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 13, 2022
「あさひ物語」カテゴリー
他の回の「あさひ物語」はこちらから
NHK大河ドラマ『おんな太閤記』で泉ピン子さんが扮した、きい(あさひ)に注目してみました。