令和元年五月、日本経済新聞「私の履歴書」に満を持して登場された橋田壽賀子先生。NHK連続テレビ小説『おしん』など、多くの名作を世に送り出した人気脚本家ということで。文章のパフォーマンスに非常に長けたレジェンドの履歴書に、多くの読者が魅了されたわけです。
橋田壽賀子先生と言えば、TBSの国民的ホームドラマで通称「渡鬼」の作者であることは言うまでもないことですが。
日経新聞「私の履歴書 橋田壽賀子(25)財団設立 」の中で渡鬼誕生のお話がありましたのでご紹介します。
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橋田文化財団設立と渡鬼誕生
それでは日経新聞「私の履歴書 橋田壽賀子(25)財団設立 」の中から気になった話題を取り上げていきたいと思います。
橋田文化財団の設立
私は夫の遺志である後進の育成を目的とした財団を設立することに決めた。
夫・岩崎嘉一さんを亡くされた橋田壽賀子先生が新たに誕生させようと邁進したのが「橋田文化財団」の設立。
具体的な活動として「橋田賞」が有名ですね。
山田洋次が“先輩”橋田壽賀子の名を冠した賞に感激、大泉洋は「観てない」に驚愕(写真30枚)https://t.co/YPRTnQRkgl
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令和初となった第27回橋田賞授賞式では、松竹の後輩にあたる山田洋次さんなどに橋田賞が授与されました。
ちなみに
ほかにも著名人が設立した財団としては「岩谷時子音楽文化振興財団」などがあります。
松たか子、岩谷時子賞に恐縮「なぜ私…」 大地真央&古川雄大は歌披露(写真25枚) #松たか子 #大地真央 #石井ふく子 #上野耕平 #古川雄大 #黒木雪音 #岩谷時子賞 https://t.co/TdQ4yu0W0H pic.twitter.com/6y57uweHqn
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平成最後となった2018年の第9回岩谷時子賞で、渡鬼の石井ふく子プロデューサーが功労賞を受賞されました。
余談ですが、橋田文化財団も公式サイトを開設してほしいですね。
借金のカタだった渡鬼の脚本
3億円の基本財産が必要と教えられたが、相続した財産は2億8000万円しかない。困っている私にプロデューサーの石井ふく子さんが提案した。「TBSで1年通しのドラマの脚本を書いてくれるなら、足りない分は借りてあげる」。渡りに船だった。
〈中略〉
こうして借金のカタとも言える「渡鬼」は、夫が亡くなった翌年の1990(平成2)年10月から始まることになる。
橋田文化財団設立にあたって、不足資金を賄うために渡鬼の脚本を引き受けたご様子。
ちなみに、このお話は以前から各方面でも語られていたようですね。
例えば。
というわけで、毎年の橋田賞授賞式並びにお誕生会には多くの渡鬼ファミリーが参列するわけですね。
例えば、第27回橋田賞授賞式の様相については、下記ページをご参考ください。
登場人物が誰だか作者でもわからない
登場人物がどんどん増えて、作者の私にも誰が誰やらわからないときがある。そこで頼りになるのが、スタッフが作ってくれる家系図だ。登場人物も私たちと同じように歳を重ねるので「今は何歳で、何をしている」などとメモしてある。これがないと書けなくなった。
そりゃそうだわよねぇ(なぜか岡倉節子風味になってみる)。
物語の歴史は長いし、登場人物は増えたり消えたり。その間も別の脚本を手がけたり、その物語にも渡鬼ファミリーが出演していたり。さらに橋田壽賀子先生はご高齢であったり。故に、作者であっても訳が分からなくなってもおかしくはないかも。
率直なお気持ちを吐露されて個人的には納得した次第。
というのも、昨今の渡鬼では2018年のスペシャルで望の初婚に関する話題が急浮上。ところが、望は2012年のスペシャルですでに結婚、本来であれば既婚のはずだった2018年。興味のある方は下記ページをご参考ください。
あと「スタッフが作ってくれる家系図」とは渡鬼公式サイトのものでしょうか。
今更ながら何とも壮大な岡倉一族を生み出した巨匠・橋田壽賀子先生。
なんにせよ書いたメモの内容が間違っていたり、そもそもメモを書き忘れたら元も子もないわけですが。
とにかく2018年の望に関しては何かしら手違いが生じた様相。
それでも令和初となる2019年の渡鬼スペシャル放送が決定されて安堵した次第。
まとめ
日本経済新聞5月26日付朝刊「橋田壽賀子(25)財団設立」をご紹介しました。
とにかく橋田壽賀子先生には100歳以降も渡鬼を物語ってほしいとささやかに願う昨今。
第27回橋田賞授賞式に出席された橋田壽賀子先生https://t.co/HCOA9sj8l0
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) May 10, 2019
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