白血病を乗り越えて日本選手権に挑んだ池江璃花子選手が東京五輪代表に内定した令和3年4月4日。急性リンパ腫のため、一人のベストセラー作家が静かに息を引き取っていました。
NHK『おしん』やTBS『99年の愛 ~
逝去された翌日、突然の訃報が日本全国を駆けめぐりました。当然の如く、渡隅にも情報が流されてきました。それは、信じたくない、受け入れたくない、残念で悲しく、厳しい現実の直視。
只々、淋しい。
特に、半世紀以上に渡って盟友として苦楽を共にしてきた石井ふく子Pの悲しみは計り知れません。ご高齢でもありますし、やっぱり心配です。
以下、橋田壽賀子先生の突然の訃報、著名人からの追悼コメント、さらにはTBSが放送した「ぴったんこカン・カン 追悼特別企画 ありがとう橋田壽賀子先生」など、気になったことをまとめてみました。多大なる功績を遺し、その生涯の幕をひっそりと閉じたレジェンド作家に改めて想いを馳せたいと思います。
訃報、お断り!
訃報というものは、突然に襲ってくるということを改めて痛感した橋田先生の死。
有名人の方であれば、大抵は都内の病院に入院したとか、情報が漏れてくるのが当たり前の様相を呈していましたが。橋田先生の体調が良くなかったことについては、ごく一部の人しか把握していなかったようです。逆に言えば、大抵の人が寝耳に水だったわけです。
渡隅がレジェンドの死を知ったのは、さりげなく出先で眺めたtwitter。はっきり言えば、橋田先生がこの世を去ることについては断固として拒否するつもりでしたが。なかなか都合よくいかないものです。
【訃報】「#渡る世間は鬼ばかり」などを手がけた #脚本家 の #橋田壽賀子 さんが、きのう、亡くなりました。95歳でした。 pic.twitter.com/qDwBDg5fmh
— TBS NEWS (@tbs_news) April 5, 2021
続いて、石井ふく子P、泉ピン子さんの追悼コメントについてもTBSニュースが発信しました。
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お二人の追悼コメントが寄せられたのは早かったですね。
やはり、橋田先生にとってはお二人は特別だったわけです。
そして、橋田先生の最期に泉ピン子さんが立ち会ったことも知りました。
その後、納骨などにも立ち会ったようです。
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橋田先生の御骨は、御両親が眠る愛媛・今治市の寺院に納められ、長年暮らした熱海市内の寺院にも分骨されるとのこと。
熱海市と言えば、生前に決まっていた名誉市民の称号を橋田先生に贈りましたね。
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こうなったら国民栄誉賞も授与してほしいところ。
無論、おしんという「文化」を日本に普及させた功績は大きい。
橋田壽賀子さんへの追悼コメント綴り
渡鬼ファミリーなど、各著名人からの追悼コメントについては別記事でまとめました。
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橋田先生亡きあとの想いが追悼コメントに散りばめられており、渡隅の気持ちを代弁してくれています。以下、気になったコメントを抜粋します。
・不死身の方と思っていましたのに(三田佳子さん)
・ちょっと毒舌の様で、実は可愛らしく、お茶目(三田佳子さん)
・突然の訃報に、今さまよっている私がいます(長山藍子さん)
・先生の言葉がいつも私の気持ちを引き締めてくれます(藤田弓子さん)
・寂しい気持ちでいっぱいです(小林綾子さん)
・ショックです(野村真美さん)
・どうしよう(藤田朋子さん)
・時が止まってしまいました(中島唱子さん)
・まだとても信じられません(仲間由紀恵さん)
・ただただ心にぽっかり穴が空いた(馬渕英里何さん)
・常に深々とご挨拶をしてくださる姿(上戸彩さん)
・またひょっこり戻ってきてくれるんじゃないか(渋谷飛鳥さん)
・この先ずっとずっと書き続けられると思っていた(石坂浩二さん)
・お元気だと思っていた(前田吟さん)
・渡る世間は愛ばかり(井上順さん)
・私にとって実の母とともに橋田先生、石井先生はもう2人の母であり俳優としての屋台骨を支えてくださる大恩人です。その1本の柱が無くなってしまいました(角野卓造さん)
・まだ⼼の整理がつきません(船越英一郎さん)
・あまりの急なことに今はまだ嘘ではないかと思う気持ちです(植草克秀さん)
大半の方が橋田先生のご病気を存じ上げていなかった様相でした。
哀悼の意
エンタメに尽力された著名人などの死に関して、「渡る世間の片隅でtwitter」で祭壇を設けるかのように哀悼の意を表するのが渡隅の通例となっています。
大半はクレジットタイトルの画像ツイートを発信していますが、作品選びで迷うことが多く、橋田先生に関しても例外ではありませんでした。
橋田先生がこしらえた感動作として真っ先に思いつくのが、TBS『99年の愛 ~
しかしながら、日経新聞「私の履歴書」で橋田先生が書き記したことが脳裏をよぎりました。
というわけで、橋田先生が亡くなったショックに苛まれながらも、哀悼の画像ツイートを何とかこしらえました。
哀悼 橋田壽賀子さん
画像:NHK『おしん』最終回 pic.twitter.com/AlbK6zZagb
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 5, 2021
オーソドックスではありますが、やはり橋田先生の代表作。
題字を左、お名前を右にしてしまいましたが、左右逆の方が見栄えが良かったかなと。それは、縦書きのクレジットタイトルの場合、概して右から左に流れていくイメージがあるからです。
どうしても動揺していましたし、致し方ないところです。
さらにもう一つの後悔が発生。
最終回ではなく、第1回の方が良かったかなということ。
それは、小林綾子さんのブログ記事で気づきました。
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橋田先生がお亡くなりになった4月4日は、NHK『おしん』の初回放送がスタートした日でした。
このことは全くのノーマーク。
やはり「急がば回れ」という教訓について、小林綾子さんを経由しつつ、橋田先生から教えられた思いです。
あと、渡隅twitterが画像ツイートで発信している渡鬼人物録。
これは、渡隅が把握している渡鬼出演者のお誕生日を祝うというものですが。
橋田先生は、2020年5月10日のお誕生日の後に文化勲章を受賞されました。
というわけで、2020年にこしらえた渡鬼人物録に文化勲章を記載していなかったことから。
急遽、2020年の渡鬼人物録に別のツイートを追加した次第です。
2020年、文化勲章。https://t.co/qmsIo0iaC7
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 5, 2021
このようにして何とか哀悼の意を表したところで。
現実から逃避するかのように、twitterから離れて喪に服しました。
何かと視界に入ってくる情報が苦痛の域に達して。
心底疲れもしましたし。
それから5日後の4月9日。
TBSが「ぴったんこカン・カン」で橋田先生を追悼することを知り。
この番組を観たことで、当サイトでも橋田先生を追悼することに決めました。
そしてこしらえたのが当記事だったわけです。
追悼特別企画 ありがとう橋田壽賀子先生
TBSが放送した追悼特別番組で気になったことについては別記事でまとめました。
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上記の別記事については、石井ふく子Pを応援する意味合いも込めてこしらえました。
もちろん、番組の内容は、ぴったんこカン・カンに出演されていた在りし日の橋田先生のご様子がメインでした。
ところが、驚愕を余儀なくされたのは、石井ふく子Pが亡き盟友のために読み上げた手紙の場面。個人的には涙なくして観ることができない内容でした。
石井Pの沈痛が物凄く伝わってきました。
独り取り残されてしまった石井Pが心配です。
塞ぎこむことなく、何とか早く沈痛から抜け出していただきたいですね。
NHK『おしん』再放送の想い出
おしんを視聴すること、それは橋田壽賀子先生と真剣に向き合うということでした。
2019年に再放送されたNHK『おしん』と対峙した日々を振り返るとともに。
おしんの青年期を見事に演じきった田中裕子さんについても、改めて思いを馳せた次第です。
別記事でご紹介します。
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今こそ総力を上げて再放送を!
おんな脚本家の先駆けとして時代を駆け抜けた橋田壽賀子先生がこの世を去ってしまわれました。
いまだに実感がわかなかったり、淋しい思いに苛まれてしまいます。
しかし、橋田先生は多くの作品を遺してくれました。
それらを各局が今こそ総力を上げて再放送すべきです。
そうすればきっと、多くの民の慰めとなるはず。
例えば、TBSであれば『99年の愛 ~
NHKであれば、橋田先生の自伝的作品『春よ、来い』など。
春よ、来い
橋田壽賀子の自伝的作品で、朝ドラの脚本担当は4作品目。ヒロインは、第1部が安田成美、第2部が中田喜子。#朝ドラ #nhk_rerun https://t.co/YMKYjZPQYg
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 12, 2020
他にも、テレ朝であれば橋田壽賀子ドラマスペシャルなどがあります。
あと、バラエティ番組ですが、フジテレビの「笑っていいとも!」を是非とも再放送していただきたいところ。BSやCSであれば、充分に可能かと。
関係者の皆様、何卒よろしくお願いします。
各メディアの追悼特集記事(抜粋)
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