2017年の明治座「おんなの家」。橋田壽賀子作、石井ふく子演出の舞台だけあって、お馴染みの渡鬼俳優が名を連ねているわけです。「おんなの家」では笠井役の山崎銀之丞さんも「渡る世間は鬼ばかり」で岩田弁護士役で出演なさっていたわけです。
そこで、渡鬼での岩田弁護士の活躍、さらに山崎銀之丞さんの出演作品などをご紹介したいと思います。
そもそも渡鬼の「岩田弁護士」とは?
渡鬼第10シリーズで必ずしも登場シーンが多くなかった岩田弁護士。
それでも渡鬼公式サイトに岩田弁護士の活躍がしっかりと残っていました。
せっかくなので、岩田弁護士に関する記載を引用させていただきます。
岩田弁護士が貴子と面会(その1)
弁護士を名乗る岩田(山崎銀之丞)という男が貴子(清水由紀)を訪ねて「おかくら」にやって来た。岩田は貴子の父・道隆(武岡淳一)が会社を経営しているころからの知人で、今回は道隆が病床で考案した技術開発のことで相談があるという。身体は不自由ながらも頭脳の明晰な道隆は、自ら考え出した技術を世話になった中国の企業に見せたところ、先方から採用の知らせが届き、その手続きを岩田に依頼してきたというのだ。貴子は突然の話に面食らうばかりで…。
渡鬼の歴史の中では最近のお話とはいえ、やはり懐かしく思えてしまいます。
時代の移り変わりは早いものです。
ほかにも、渡鬼公式サイトに別の記載も残っていました。続けて引用します。
貴子の父・道隆と昔から親しくしているという弁護士の岩田が、おかくらの貴子を訪ねてきました。道隆からのメールで呼び出されたという岩田は、道隆が開発したシステムを中国の企業に売る契約についての相談を受けたのです。しかし岩田はそのシステムを中国に売るのは反対で、何とか日本企業に売り込みたいと貴子からも説得するようにと頼みます。
脳梗塞で半身麻痺になった道隆のために、昔のよしみで代理人を買って出た感じの岩田弁護士。道隆と岩田の間に食い違いがあって、岩田が貴子に援軍要請な状況。
ただ、現実的に岩田みたいな人がアポなしで突然やってきたら少し怖いかも(笑)
色んな意味で貴子が戸惑うのも当然。
岩田弁護士が貴子と面会(その2)
貴子から岩田弁護士への回答に相当しそうなページも渡鬼公式サイトに残っていました。
道隆に依頼されている弁護士の岩田は、道隆が中国に売りたいと言っていたシステムを日本企業と契約したいと考えており、それを貴子から道隆に伝えるよう頼んでいたのです。しかし貴子は、今の生活のままでいたい、娘であっても道隆の事業には関わりたくはないとかたくなに拒み続けるのでした。
相変わらずな援軍要請的な岩田弁護士に対して、実質的な中立宣言の貴子。
まぁ、確かに「おかくら」は優しい人ばかりで居心地がよさそうです。
渡鬼「岩田弁護士」情報が少ない
渡隅は、岩田弁護士が登場した頃の渡鬼に関しては、もちろん観ていました。しっかりと録画してチェックしていたわけです。
それでも録画して観た後は消去したわけで、手持ちの動画資料がないわけです。
TBSオンデマンドにお金を払う資力もなく(というよりも、払う気がない)。
追記:2020年3月31日現在、渡隅はTBSチャンネルに加入済
山崎銀之丞さん演じる岩田弁護士の心理とは?
そんな中でも、やはり役立つのが渡鬼公式サイト!インタビュー記事が残っていました。
このページから、山崎さんのコメントをいくつかピックアップします。
演じていらっしゃる岩田弁護士とはどういう人だとお考えですか?いまはまだグレーゾーンにいますが、ぼく個人としては私利私欲があっていいんじゃないかと思っています。いい人だけで終わるにはもったいないと言いますか、何かたくらみのようなものもあるほうが、人間ぽいんじゃないでしょうか。
確かに企んでいるような岩田弁護士であったならば、岩田がもっと渡鬼で広がったような。
橋田先生の作品には何本か出演させていただいていますが、本当に見ている人にとても親切で、前回見逃してしまった人でもちゃんと分かります。今回のぼくのセリフは説明の部分が大きくて、こういうのはちょっとしたことでも間違えられないですから、ほかのことを考えている余裕はあまりないです(笑)。
視聴者に優しく、出演者に厳しい。それが橋田壽賀子ドラマの長台詞。
とても正しいことを理路整然と言っていて、選択肢もすごくわかりやすい提示の仕方で貴子さんにもちかけていますが、貴子さんは必死にその流れに抗っています。
さりげなく頑なな貴子。岩田弁護士でも手強かったわけですね。
それでも、大井父娘があれ以上に不幸にならなくて良かったと思う今日この頃。
「山崎銀之丞」さんはどんな人?
渡鬼の岩田弁護士として活躍した山崎銀之丞さん。
実際のところ、どのような役者さんなのでしょうか?
所属事務所などの公式情報
気になった出演作品
主に舞台やドラマでご活躍されている山崎銀之丞さん。
「レプロエンタテインメント」公式サイトで出演作品を確認できます。
とくに有名なのは。
第5シリーズからですか。
渡隅が金八を観ていたのは第4シリーズまで。
働き出してから金八シリーズに興味がなくなったような気がします。
あと、気になったのは。
「北の国から」はおそらく全話観ているわけで。
あの作品に出演したということが大きいわけで。
by 純
印象的だったのは。
決まりきったテレビドラマしか観なくなりましたが。
たまたまテレビをつけたら「リバース」が放送されていて、おもしろかったので最終回まで観てしまいました。
山崎さんは議員秘書役でしたね。上司である議員のために暗躍するも、それが結局裏目となってお縄頂戴となってしまうわけです。
あの役はかなりはまっていたんじゃないかと。特に、警察に捕まる直前の場面。「あんたにさんざん尽くしてきたのになんだよ!」的に豹変するわけです。「甲野伸之」の気色悪い側面が伝わってきました。
2017年の明治座「おんなの家」に出演!
「おんなの家」の舞台では、花舎の三女・葵と恋仲になる不動産会社の笠井役で出演されていました。渡隅も観劇しましたが、笑いどころが丁寧にお膳立てされていて、ただ笑うしかない状態でした。
「花舎」から立ち去ろうとするとき、必ず「例の物」を置き忘れる笠井(笑)
「おんなの家」は、観に行けばまず後悔しない舞台だと思う次第です。
まとめ
山崎銀之丞さんが真摯に演じていた岩田弁護士ですが、渡鬼の中では岩田に広がりがみられなかった印象です。
しかし、渡鬼出演の経験が、他の舞台やドラマなどで活かされているような気がしました。
山崎さんの今後のご活躍に要注目ですね。