あの二大巨塔というか二大巨匠というか。橋田壽賀子作、石井ふく子演出の明治座「おんなの家」。いろんな意味で、橋田先生と石井先生の作品が好きだったり。看板役者は高島礼子さん、熊谷真実さん、藤田朋子さんであったりと。そのようなことから、初めて明治座に観劇に行ってしまったわけです。
そこで、「おんなの家」公演のダイジェスト動画に収録されている名シーンについて、渡隅なりに笑いどころなどを解説したいと思います。
きっかけはやはり「藤田朋子」さん!
「おんなの家」ダイジェスト動画の存在を知ったのは、藤田朋子さんのツイッターがきっかけです。渡隅は、藤田さんのフォロワーになっていますので、公式ブログの更新情報がすぐに入手できるわけです。
せっかくユーチューブ動画があるということで。「おんなの家」の笑いどころを簡単にご紹介しようと思ったわけです。
ダイジェスト動画の配信は有難い!
渡隅はすでに「おんなの家」を観劇して見事に感激した一人です。
ただ、3階のB席であったことから、もっと役者さんの表情を近くで観たいという欲求が残ったのは否めないところ。だからこそ、このような演技中の動画で役者さんの表情などを細かく確認できるのは有難いことだと思うわけです。明治座さん、いいね!(笑)
そういえば、2017年渡鬼3時間スペシャルでもTBSのユーチューブ動画があつかった。
何とも素敵な2人のマエストロ(笑)只々、寛大なお心にますますファンになってしまうわけです。
ダイジェスト動画から見どころを検証してみる
それでは早速「おんなの家」のダイジェスト動画を鑑賞しながら、簡単に見どころなどをご紹介したいと思います。
舞台は、炉ばた焼店「花舎」。登場人物は、長女・梅(高島礼子さん)、三女・葵(熊谷真実さん)、四女・桐子(藤田朋子さん)です。
ちなみに、この動画はストーリーを把握していなくても、視覚と聴覚で笑えます。
三度目の離婚を経験して花舎に出戻ってきた梅。
両手万歳で出戻りアピールなわけです(笑)
その愛嬌が逆にかわいくて魅力なわけです。
あれくらい開き直っていると、観ていて清々しかったですね。
脚本と演出、恐るべし!
花舎では、出来上がった料理を「特大しゃもじ」のような調理器具に乗せてお客に提供するわけです。
この特大しゃもじが、常連客にウェーブを巻き起こすわけです(笑)何ともおっかない。
「特大しゃもじ」を見ていたら、ふと「ラクロス」のラケットを思い出すわけです。
このシーンって、花舎の資産価値を桐子から姉たちに伝えた時だったような(はっきりと覚えていません、ごめんなさい)。
ほかにも姉妹で同じセリフをそろえて発声する場面がありますが。とにかく息がぴったり!
こうやって動画で確認すると、藤田さんがいい感じでどつかれています。特に口の表情がいいですね(笑)
これぞ役者「藤田朋子」の真骨頂(笑)必見・必聴ですね。
あの美空ひばりさんの名曲「みだれ髪」を藤田さんが歌い魅せるわけですよ。
渡鬼の長子のイメージが強かったので、率直に色んな意味で驚きました。
やはり脚本と演出、恐るべし。
これも美空ひばりさんの名曲「真っ赤な太陽」、歌うのは熊谷真実さん。
歌もさることながら、着物であのような動きは反則(笑)
以前から熊谷さんからは、何か悟りの境地を感じてしまうわけです。
稽古場から飛び出した素敵な表情、私の目に狂いはなかったようです。
熊谷さんの「真っ赤な太陽」、必見・必聴です!
脚本と演出、やっぱりすげー!
高島さんもすごかった!もしかすると、梅の一番の見せ場だったかも。
まさかゴム手であそこまで喜ぶとは(笑)梅って、ほんとにお目出度い女ですね(爆笑)
配達の人を巻き込んで、やはり美空ひばりさんの「お祭りマンボ」!
その喜びは花舎の居間に戻ってもおさまらないわけです。
あの脚本と演出は凄すぎ!
山崎銀之丞さん演じる不動産会社の笠井と恋仲にある葵。
そんな幸せ絶頂の葵に対して、結婚しないで「花舎」をやろうと、泣いてせがむ梅と桐子(笑)
藤田さんの泣きっ面が、子どもっぽくて妙にかわいかったりと。
葵の泣きっ面を見ていたら、卓球の福原愛さんの泣き顔を思い出したり。
動画で観ると、熊谷さんの「ヘッドバンギング」が何とも(笑)いい表情、醸し出してます。
改めて動画を観ましたが。ストーリーを分かっていなくても、笑うしかない(大爆笑)
熊谷さん、ほんとすごいわぁ。
何だか「シンクロナイズドスイミング」を観ているかのような一連の所作(笑)
まとめ
たった2分程度のダイジェスト動画でしたが、かなり楽しめたと思います。
橋田壽賀子作、石井ふく子演出、まさに恐るべし!
改めて「おんなの家」を明治座で観劇できて凄く良かったと思う今日この頃。