2022年4月からNHK BSプレミアム・BS4Kで再放送がスタートした橋田壽賀子作品の大河ドラマ『おんな太閤記』。そこには、長年に渡って渡鬼の主演として活躍した橋田・石井ファミリーの泉ピン子さんも、きい役で出演されました。
というわけで、第八回「小豆袋」で泉ピン子さんが扮した、きいに注目してみました。
第八回「小豆袋」の概要
NHKオンデマンドの場合
信長は将軍・足利義昭を擁立して上洛(じょうらく)すると、秀吉は京で守護職として義昭を見張ります。ねねは岐阜で留守を預かり、利家とまつは国許の荒子(あらこ)城主になるため岐阜を去ります。信長は、義昭と通じて信長を狙う越前・朝倉義景を攻めると、浅井長政に嫁いだ妹・お市から両端を結んだ小豆袋が届きます。信長は長政の離反を察して退却を決めると、秀吉は全軍を安全に逃がすため殿(しんがり)を務めます。
泉ピン子さんのクレジットタイトル
きい、京で発情する
翌日、ねねはきいを伴って京への道を急いだ。小一郎が、ねねの上洛を促すには、よほどの訳があるに違いなかった。(語り)
ねねは美濃、きいは尾張の中村でしょ。翌日一緒にっていうのはどうなんでしょ?橋田先生、このあたりは結構適当(笑)
いよいよ京にございます。御館へはもうしばらくの御辛抱で。(みつ)
義姉様!とうとう来た!京へ来た!嘉助さに会える!この日をどんなに夢に見たことか。(きい)
さぞ驚かれるであろう、嘉助殿も(ねね)
ははん、侍になどならずば、このように別れて暮らすこともないものに。あのたわけ、顔を見たらただでは置かぬわ。(きい)
「ははん」で表現された、きいの発情が(笑)
きい様(ねね)
義姉様とて同じじゃ。京のような所で男が一人でおれば、どんなことをしておるか分かったものではない。兄さに会うたら、うんと手綱を締めておやりなされ。はーん!(きい)
「はーん!」もまた、発情度数高め(笑)
長い道中、さぞ御疲れでございましたろう。でも御無事で。(みつ)
ここか?(きい)
はい(みつ)
あははん!(きい)
「あははん!」の泉ピン子さんも稀有ですねー(笑)
兎に角、きいが物凄い発情でしたね(笑)久しぶりに嘉助に会えるという嬉しさを当時の泉ピン子さんなりに表現したんだろうけど。個人的の印象としては、若妻の欲情のようなものを何となく垣間見た一幕にも(笑)
立ちはだかった門番
結局、秀吉や小一郎、嘉助とかは朝倉攻めに向かった後で不在。そんなことは露知らずだった、ねねきいみつの三人娘。
門番に対して威嚇目線を飛ばす、きいの面相(笑)
秀吉の御内室・ねねが旦那の行動をつかめてなかったことを門番から不審に思われるのは道理。ついには、おみつが門番に対して逆切れ(笑)
さあ、早くお逃げなさいませ!さあ早く!お逃げなされませ!(みつ)
おみつが暴れ出したことで、きいも逃亡を余儀なくされて(笑)
おみつさえ暴れ出さなければ、妙に逃げる必要がなかったかも。きいとねね、おみつのおかげで災難だったよね(笑)
ねねにしても、きいにしても、おみつにしても。所詮、橋田先生の駒にすぎず。橋田先生の思惑によって、団子屋に逃げ込まない道理がない展開に。
無表情で団子屋に飛び込む
団子屋に逃げ込んだ、きい。面相をこしらえず、無表情だったのが気になったところ。このあたりは、当時の泉ピン子さんが発展途上だったのかな、と。無表情がパフォーマンスと言われたら、それまでだけど。追われて怖い、みたいな感情が入っているようには見えなかったから。これが長山藍子さんだったら、身振り手振りとかも交えながら、それなりの面相を醸し出したでしょうね。その点がやっぱり、当時としては格の違いがはっきりしていた様相にも。
御団子、二皿
わーあっ(ねね)
微かに宙を舞った、フライング・ねね(笑)
お越しやす(団子屋の老婆)
ねねときいが逃げ込んだ先は団子屋
御団子、二皿(ねね)
へい(団子屋の老婆)
団子屋のおばちゃん、いたって平静
はるばる京まで来たというのに(きい)
はるばる京まで来て御団子を食べにきた、きいが戦国時代のグルメ旅行の様相を呈した一幕(笑)
NHK朝ドラ同窓会おしんによれば、当時の東てる美さんがNG連発のため、結構の御団子を召し上がることになった当時の泉ピン子さん。
泉ピン子さんと東てる美さんの共演も長いですね。
何だか素の面相を呈していますね(笑)当時の泉ピン子さんって。所々、かわいい絵面もあるんですけど。
罰が当たった、きい
すぐ引き返した故、御土産ものうて(ねね)
やや様も姉さも行かれいでよかったわ。まことにひどい目に遭うた。嘉助さに会えぬし。(きい)
私は御母様の御加減が悪うて諦めたが、本当に御苦労じゃったのう(やや)
きいはおっ母さをおいていくようなことしたけ、罰があったのじゃ(とも)
ともときいの並びと絡み。何処となく渡鬼が彷彿されない法はない
あさひ物語ツイート
何かとお茶目な様相を醸し出したきい。演者は泉ピン子さん。#おんな太閤記の情景
NHK大河ドラマ『#おんな太閤記』第八回「小豆袋」 pic.twitter.com/Ve2D14z0BM— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) February 23, 2020
義姉様!とうとう来た!京へ来た!嘉助さに会える!この日をどんなに夢に見たことか(きい)
というわけで、きいの発情がやたらと「はーん!」とか「あははん!」で表現された、おなごの盛り。
画像:NHK大河ドラマ『#おんな太閤記』第八回「小豆袋」 pic.twitter.com/PDLHFvBRHa
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) May 28, 2022
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