NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十回「小谷落城」のクレジットタイトルをご紹介した上で、あれこれと随想したいと思います。
第十回「小谷落城」の概要
NHKオンデマンドの場合
将軍・足利義昭は武田信玄らに書状を送り信長を討とうとしますが、信玄は病死してしまいます。信長は浅井・朝倉に総攻撃をかけると、秀吉は信長の命で小谷城を攻め、お市と3人の姫を無事に連れ帰りますが、浅井の嫡男・万福丸は小六に探し出されて殺されてしまいます。長政は自害して、ついに小谷城は陥落します。ねねは、家臣の小六が万福丸を殺したことで秀吉を責めますが、万福丸を助けたかった秀吉は肩を震わせて泣きます。
気にならない道理がないクレジットタイトル
第十回「小谷落城」では、NHKおんな太閤記の連名Gにおけるクレジットタイトルの御作法から外れるようなことが勃発!
それではNHKおんな太閤記の連名Gにおけるクレジットタイトルの御作法とは何だったのか?
これについては、当サイトの週刊おんな太閤記クレジットタイトル、第八回「小豆袋」の巻で既に説明しています。
これまでのNHKおんな太閤記における連名Gの流儀とは
だったわけです。
それが第十回「小谷落城」では、この流儀から外れたクレジットタイトルがお目見えすることに。
外様キャストが連名Gの前半に!
外様キャストに該当する長政と勝家、藤孝と義昭が連名Gの前半に名を連ねました。
無論、他作品とかであれば何でもないような仕儀ではありますが(笑)それくらい、NHKおんな太閤記の場合、ファミリーを重んじる傾向が色濃く反映されていましたので。
他方、第十回では外様キャストの浅井長政とかが明らかに物語の中心にいたわけですから。連名Gの中でも前半グループに入ってくるのも道理。あきらかに連名Gの前半が譜代キャストだけでは手薄でしたからね。だからといって、森弥五六役だったガッツさんとかが連名G前半に上がるのも第十回の段階では時期尚早でない道理がない様相にも(時期尚早ってこと、笑)。
それでも風間杜夫さんは連名G
第十回「小谷落城」では、特に後半の連名Gでボリュームがあった様相。そのようなことを反映してか、長政と勝家、藤孝と義昭に関しては、前半の連名Gに上げてきた可能性も無きにしも非ず。
それであれば、まず長政役だった風間杜夫さんに関して、連名ではなく単独のクレジットにしてあげてもよかったのではないかと改めて思いますね。もちろん、当時の風間杜夫さんの格について、NHKの制作サイドがあくまでも連名と判断したんでしょうけど。他作品ではありがちの長政と秀吉の絡みもなかったということで。
そういえば、長政と勝家は二人ともお市の夫になった人。そういった理由から、この二人を連名にしたのは乙と言えば乙だけど(笑)
兎に角、連名でもよかったような他の譜代キャストが単独で重用されている状況を鑑みても、風間杜夫さんを連名Gではなく単独の俳優さんとして中Gあたりにキャスティングする心意気がなかったのが残念でない道理がない(残念ってことです)。
というわけで、長政が露と消える前の寂しげの情景で御別れします。
次回に続く
クレジットタイトルツイート
NHK『#おんな太閤記』第十回「小谷落城」クレジットタイトル
作:橋田壽賀子
音楽:坂田晃一
(中略)出演
1佐久間良子 2中村雅俊 3浅茅陽子 4音無美紀子
連名G
中G:1藤岡弘 2夏目雅子 3長山藍子
連名G
トメG:1滝田栄 2前田吟 3尾藤イサオ 4西田敏行
(後略)#おんな太閤記クレジット pic.twitter.com/QwEtKrgmBl— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) June 4, 2022
NHK大河ドラマ『#おんな太閤記』第十回「小谷落城」クレジットタイトル、連名G
東てる美 せんだみつお
風間杜夫 近藤洋介
宗近晴見 菅原ちね子
角野卓造 津村隆ガッツ石松 河原裕昌
新井みよ子 岡玲子
志喜屋文 西尾麻里 清水愛
(後略)#おんな太閤記クレジット— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) June 4, 2022
週刊おんな太閤記随想、第十回「小谷落城」
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