瀬戸さおりさん初主演の映画『愛の病』は吉田浩太監督がこしらえた問題作だった案の定

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photo by 渡る世間の片隅で「シネマート新宿にて」

2017年1月6日、シネマート新宿にて公開初日を迎えた映画『愛の病』。出演者の瀬戸さおりさん、岡山天音さん、佐々木心音さん、そして吉田浩太監督が上映後に登壇するということで観に行きました。

以下、映画『愛の病』をシネマート新宿で観るに至った経緯や感想などを記載します。

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映画『愛の病』基本情報

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公開初日の夜、公式ツイッターをのぞいてみたら、風船が舞い上がっていました(笑)

あくまでも「作品」として

『愛の病』を観に行こうと思った最大の理由は、藤田朋子さんが出演されたからです。

しかし、『愛の病』は「和歌山出会い系殺傷事件」をモチーフにした実録犯罪映画。

当初は様々な葛藤がありましたし、率直に観に行くことに覚悟がいりました。

実際のところ、藤田さんがどのような理由でご出演を決めたのかはよくわかりません。ただ、はっきりしているのは、藤田さんらしいということ。

藤田朋子さんは多くの「作品」の一部になりたい。

それならば、私も「作品」の一部になった藤田さんを観たいと。

吉田浩太監督の思い

ここでは吉田監督の思いなどを『愛の病』公式ツイートやインタビュー記事でご紹介します。

『愛の病』公式ツイート

「fjmovie.com」インタビュー

fjmovie|『愛の病』吉田浩太監督インタビュー

初主演!瀬戸さおりさんインタビュー

『愛の病』に関する瀬戸さおりさんのインタビュー記事をご紹介します。

瀬戸さおり、オールヌードで挑んだ『愛の病』を語る 「私自身にも気づいていない闇の部分がある」
女優・瀬戸さおりにとって、初主演映画となる『愛の病』での演技は、その役者人生を大きく揺さぶるほど、濃密な経験となった。【※インタビュー最後にチェキプレゼントあり】「誰でも心の内側には深い闇を抱えていて、その形は人それぞれ違い、いつ表出するかもわからないと思うんです。『愛の病』の主人公・エミコを演じ…

主人公・エミコに真摯に向き合っていた瀬戸さおりさん。その成果はスクリーンで爆発的に反映されていたわけです。

いざシネマート新宿!

2017年1月6日、『愛の病』を観るために、シネマート新宿に行ってきました。

愛の病 3

photo by 渡る世間の片隅で「シネマート新宿にて」

 

愛の病 1

photo by 渡る世間の片隅で「シネマート新宿にて」

上映後の出演者登壇

瀬戸さおり、初主演作「愛の病」の役作りで孤独な生活にどっぷり : 映画ニュース - 映画.com
「和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件」をモチーフにした「愛の病」が1月6日、全国2館で封切られ、主演の瀬戸さおり、共演の岡山天音、佐々木心音、メガホンをとった吉田浩太監督が東京・シネマート新宿で行われた初日舞台挨拶に登壇した。映画初主演を飾っ
瀬戸康史の妹・瀬戸さおり、プライベートでの“悪女ぶり”を明かされる<愛の病> - モデルプレス
俳優の瀬戸康史の妹で女優の瀬戸さおりが6日、都内にて開催された映画「愛の病」(1月6日公開)の初日舞台挨拶に共演の岡山天音、佐々木心音、吉田浩太監督と登壇。プライベートでの“悪女”ぶりを暴露された。

劇中での瀬戸さおりさんと岡山天音さんの絡みがあまりに強烈すぎただけに、登壇された「素」のお二人を拝見して、改めて演技力の高さを思い知りました。

とりあえずチラシを入手

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photo by 渡る世間の片隅で「『愛の病』製作委員会チラシ」

 

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photo by 渡る世間の片隅で「『愛の病』製作委員会チラシ」

 

この作品のパンフレットがないことが非常に残念。瀬戸さおりさんや岡山天音さんの全身全霊をパンフレットに残してほしかったですね。それに何といっても瀬戸さおりさんがオールヌードで挑んだ初主演映画ですから。

この作品のモチーフになった事件について、現地取材の様子や、被害に遭われた方への哀悼の意の記載がパンフレットにあれば、より安心して観やすい作品になったような気がします。

クレジット・タイトルのトメは藤田朋子さん

映画『愛の病』のエンドロールは、名実ともに藤田朋子さんがトメです。

そこで、この作品における藤田さんにも注目してみたいと思います。

初孫を抱いたお祖母さん役

藤田さんが演じられた役は、旦那との生活に疲れて出戻ってきた主人公・エミコをとりあえず受け入れた母役。また、エミコが連れてきた孫をかわいがるお婆ちゃん役でもあったりと。

藤田朋子『まずは映画が公開に。』
毎日、寒いです。   私が初めて孫を抱いた役を演じた作品が、今日から上映されます。 吉田浩太 最新作『愛の病』シネマート新宿 他にて上映開始します。初日の6日…

藤田さんが演じられたお祖母さん、全く違和感がなかったですね。渡る世間の昨今においては、40代で孫がいる人も普通にいますし。どこにでもいそうな祖母役を好演されていたと思います。

ちなみに、『愛の病』のチラシを拝見したとき、ふと往年の白川由美さんを思い出しました。

 

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photo by 渡る世間の片隅で「『愛の病』製作委員会チラシ」

 

瀬戸さおりさんと岡山天音さんが体当たりで挑戦した『愛の病』は明らかに問題作。それ故に、脇を固めた藤田さんの存在によって、作品に箔をつけたのは間違いない事実。『愛の病』に藤田さんがご出演されて本当に良かったんだ。

印象に残ったシーン

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photo by 渡る世間の片隅で「『愛の病』製作委員会チラシ」

 

藤田さんが演じる婆さまの夫で、主人公の父が突然倒れたシーンがありました。その時の血迷ったような藤田さんに注目です(笑)このシーンでも人間の中に潜む恐ろしさを目の当たりにしましたね。

子役の好演も光っていた

主人公の父の救世主となったのが孫の活躍。全編を通して孫の賢さが目立っていましたね。物語が時間を追うごとに尋常ではない過酷な展開になっていく中、孫の健やかさだけが観ていて安らぎになっていました。

 

吉田監督の性描写に驚愕

入院した父を見舞いに病院に行った主人公・エミコ。ベッド上には変わり果てた父の姿があったわけですが。ある意味で吉田監督って凄すぎると思う驚愕の場面がありました。

ヒット作になってほしい

実録犯罪映画『愛の病』が吉田浩太監督作品だからこそ、瀬戸さおりさんがオールヌードで初主演に挑むことになったのかもしれない。吉田監督においては、主人公・エミコにオールヌードの性描写が必要であると判断したわけだ。そして、瀬戸さおりさんの人生をかけた役者魂が完全に燃え上がったわけだ。

本当に「作品」の中で必要であれば、「主役」としてヌードになることは当然の決意であることを改めて「役者」瀬戸さおりさんから学んだような気がします。

女の人が脱ぐということ、簡単な決意ではなかったと思います。物凄い覚悟だったと痛感するわけです。

吉田浩太監督、初主演の瀬戸さおりさん、そして岡山天音さん。出演者の方々が挑戦しまくっていた『愛の病』。是非ともヒットしてほしいです。

 

まとめ

とにかく新年早々に凄い映画を観てしまった印象。

観終わった後の大きな疲労感を是非とも体感してみてください。

 

瀬戸さおりさんの公式情報
瀬戸さおり | ワタナベエンターテインメント
ワタナベエンターテインメント公式サイト。お笑い芸人から俳優、ミュージシャン、文化人まで幅広い所属アーティストのプロフィールや最新情報などをお届けします。
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