2017年1月6日、シネマート新宿にて公開初日を迎えた映画『愛の病』。出演者の瀬戸さおりさん、岡山天音さん、佐々木心音さん、そして吉田浩太監督が上映後に登壇するということで観に行きました。
以下、映画『愛の病』をシネマート新宿で観るに至った経緯や感想などを記載します。
映画『愛の病』基本情報
あくまでも「作品」として
『愛の病』を観に行こうと思った最大の理由は、藤田朋子さんが出演されたからです。
しかし、『愛の病』は「和歌山出会い系殺傷事件」をモチーフにした実録犯罪映画。
当初は様々な葛藤がありましたし、率直に観に行くことに覚悟がいりました。
実際のところ、藤田さんがどのような理由でご出演を決めたのかはよくわかりません。ただ、はっきりしているのは、藤田さんらしいということ。
それならば、私も「作品」の一部になった藤田さんを観たいと。
吉田浩太監督の思い
ここでは吉田監督の思いなどを『愛の病』公式ツイートやインタビュー記事でご紹介します。
『愛の病』公式ツイート
「愛の病」は和歌山で実際に起きた事件を元にした映画です。いわゆる実録犯罪映画という枠にジャンルされるかと思います。犯罪映画と聞くと腰が引けてしまう方もいるかもしれませんがそんなことは全くありません。僕としては女性に届けばいいなと作った映画でもあります。
— 映画『愛の病』公式 (@ainoyamai_movie) December 8, 2017
「愛の病」では瀬戸さおりさんを筆頭に豪華な俳優陣が出演しています。エミコに全霊の愛を注ぐ真之助役は岡山天音くんが演じています。今まで様々な役を演じてきた岡山さんですが、今回の役は彼にとっても相当なチャレンジだったと思います。彼にしか出来ない狂気の従順さを見事に体現してくれました。
— 映画『愛の病』公式 (@ainoyamai_movie) December 10, 2017
アキラはいわゆる今風なイケメンというよりは地方独特な匂いがする所謂肉食系の男です。八木くん自身の肉体美とパワフルさがそのままアキラとなって映し出されています。八木将康ファンはもちろんのこと、新しいファンもこの映画で獲得して欲しいと思います。彼、めっちゃいいんです。(吉田)
— 映画『愛の病』公式 (@ainoyamai_movie) December 11, 2017
彼女は悩み足掻きながら撮影に挑みました。その結果が必ず映画に写り込んでいます。映画をきちんと公開するとは、当たり前ですが劇場でより多くの方に見てもらう事を言います。瀬戸さおりの人生をかけた証拠を是非スクリーンで見て欲しいと思います。チケットまだ残っています! 是非!(吉田)
— 映画『愛の病』公式 (@ainoyamai_movie) January 5, 2018
「fjmovie.com」インタビュー
初主演!瀬戸さおりさんインタビュー
『愛の病』に関する瀬戸さおりさんのインタビュー記事をご紹介します。
主人公・エミコに真摯に向き合っていた瀬戸さおりさん。その成果はスクリーンで爆発的に反映されていたわけです。
いざシネマート新宿!
2017年1月6日、『愛の病』を観るために、シネマート新宿に行ってきました。
上映後の出演者登壇
劇中での瀬戸さおりさんと岡山天音さんの絡みがあまりに強烈すぎただけに、登壇された「素」のお二人を拝見して、改めて演技力の高さを思い知りました。
とりあえずチラシを入手
この作品のパンフレットがないことが非常に残念。瀬戸さおりさんや岡山天音さんの全身全霊をパンフレットに残してほしかったですね。それに何といっても瀬戸さおりさんがオールヌードで挑んだ初主演映画ですから。
この作品のモチーフになった事件について、現地取材の様子や、被害に遭われた方への哀悼の意の記載がパンフレットにあれば、より安心して観やすい作品になったような気がします。
クレジット・タイトルのトメは藤田朋子さん
映画『愛の病』のエンドロールは、名実ともに藤田朋子さんがトメです。
そこで、この作品における藤田さんにも注目してみたいと思います。
藤田さんが演じられた役は、旦那との生活に疲れて出戻ってきた主人公・エミコをとりあえず受け入れた母役。また、エミコが連れてきた孫をかわいがるお婆ちゃん役でもあったりと。
藤田さんが演じられたお祖母さん、全く違和感がなかったですね。渡る世間の昨今においては、40代で孫がいる人も普通にいますし。どこにでもいそうな祖母役を好演されていたと思います。
ちなみに、『愛の病』のチラシを拝見したとき、ふと往年の白川由美さんを思い出しました。
瀬戸さおりさんと岡山天音さんが体当たりで挑戦した『愛の病』は明らかに問題作。それ故に、脇を固めた藤田さんの存在によって、作品に箔をつけたのは間違いない事実。『愛の病』に藤田さんがご出演されて本当に良かったんだ。
印象に残ったシーン
藤田さんが演じる婆さまの夫で、主人公の父が突然倒れたシーンがありました。その時の血迷ったような藤田さんに注目です(笑)このシーンでも人間の中に潜む恐ろしさを目の当たりにしましたね。
主人公の父の救世主となったのが孫の活躍。全編を通して孫の賢さが目立っていましたね。物語が時間を追うごとに尋常ではない過酷な展開になっていく中、孫の健やかさだけが観ていて安らぎになっていました。
入院した父を見舞いに病院に行った主人公・エミコ。ベッド上には変わり果てた父の姿があったわけですが。ある意味で吉田監督って凄すぎると思う驚愕の場面がありました。
ヒット作になってほしい
実録犯罪映画『愛の病』が吉田浩太監督作品だからこそ、瀬戸さおりさんがオールヌードで初主演に挑むことになったのかもしれない。吉田監督においては、主人公・エミコにオールヌードの性描写が必要であると判断したわけだ。そして、瀬戸さおりさんの人生をかけた役者魂が完全に燃え上がったわけだ。
本当に「作品」の中で必要であれば、「主役」としてヌードになることは当然の決意であることを改めて「役者」瀬戸さおりさんから学んだような気がします。
吉田浩太監督、初主演の瀬戸さおりさん、そして岡山天音さん。出演者の方々が挑戦しまくっていた『愛の病』。是非ともヒットしてほしいです。
まとめ
とにかく新年早々に凄い映画を観てしまった印象。
観終わった後の大きな疲労感を是非とも体感してみてください。
「愛の病」の魅力を伝えるため、画像などないかなと探ったのですが、今はこれしかなく…。エミコの実家近くに置かれた立て看板です。物語の随所にキーとなって出て来ます。これだけ見ると妖怪映画のように見えますが、実録映画です。ちなみに隣に写っているのは僕です。(吉田) pic.twitter.com/iFuwn4R1kR
— 映画『愛の病』公式 (@ainoyamai_movie) December 14, 2017
今後のご活躍に要注目です!