1987年の日本初演「レ・ミゼラブル」で役者デビューを飾った藤田朋子さん。「渡る世間は鬼ばかり」の本間長子として超有名ですね。2017年は役者デビュー30周年!渡鬼だけではなく、「おんなの家」などの舞台俳優としても大活躍なわけです。そんな藤田さんですが、あの名優「高倉健」さんも出演した「ミスター・ベースボール」にも出演していたんです。
以下、「ミスター・ベースボール」を鑑賞して、藤田朋子さんの出演シーンを検証したいと思います。
高倉健さん出演!「ミスター・ベースボール」とは
藤田朋子さんも出演していた「ミスター・ベースボール」。
果たしてどんな映画なのでしょうか。
トム・セレックさんと高倉健さんのW主演
「ミスター・ベースボール」は、1992年にアメリカで公開された映画で、日本を舞台にしています。主演のトム・セレックさん演じる大リーガーのジャック・エリオットが、日本の中日ドラゴンズにトレードされるわけです。中日ドラゴンズの監督役はあの高倉健さん。モデルはやはり中日ドラゴンズの監督だった「燃える男」星野仙一さんのようですね。大リーガーと武士道のような監督ですから。何かと確執が起こるわけです。
あらすじを詳細に記載するとネタバレになりますので、興味のある方は下のページなどをご参考ください。
中日ドラゴンズの全面協力、そして名古屋市民の方々がナゴヤ球場のエキストラをつとめたようですね。球場のシーンはかなりリアルな印象。
あと、気になったのは、日本球界で活躍した「レオン・リー」や「亜仁丸・レスリー」なども出演。知る人ぞ知る、あの元大洋ホエールズのレオン・リーですよ!ある意味で、野球ファンにはたまらない映画ですね。
塩屋俊さん演じる通訳にも注目!
ミスター・アメリカン・ジョークのような大リーガーのジャック・エリオット。来日記者会見でとんでもないことを言い出す始末。それを塩屋俊さん演じる通訳が、気を利かせてマスコミうけしそうなコメントに勝手に変えて話すわけです(笑)あんなことしても、マスコミの方々には英語がわかる人もいそうな気がしますが。
とにかく高倉健さん!
おそらく星野仙一さんがモデルだと思うのですが。
それでもやっぱり健さんなんですよ。
どのように表現してよいかわかりませんが。
プロ野球の監督役をなさっている高倉健さんの勇姿を拝見できる何とも貴重な作品。
健さん、懐かしいですね。
渡隅は十数年前に友人とバイクでフェリーに乗って北海道に上陸。
苫小牧から道北の旅だったわけですが。
一番興奮したのは「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地、夕張でした。
また会いに行きたいです。
藤田朋子さんの出演シーンはどこか?
それでは「ミスター・ベースボール」にどのような役で、どのようなシーンに藤田朋子さんが出演されていたか?捜索してみました。
役名は?
本当はまず、映画の最後に流れるエンドロールを確認したいところです。しかし、録画した「午後のロードショー」では、エンドロールが流れずに終わってしまったわけです。DVDのジャケット裏でも藤田さんのお名前を確認できず。
それでもわかったことは?
すみません。これくらいしかわかりませんでした。
日本が舞台と言ってもアメリカ映画ですので。
登場シーンは?
渡隅が確認したところ、登場回数はおそらく2回ですね。
1回目の登場シーンは、大リーガーのジャック・エリオットが恋人・ヒロ子のいる事務所を訪れたシーン。仲直りしていく二人を暇そうに見ているわけです。もちろんセリフもあります。
先輩のヒロ子に物怖じせずに図星を言ってしまうわけです(笑)
2回目の登場シーンは、残業中のヒロ子とEiko。
もう占い師のようなEiko(笑)思いっきり気まずいじゃないですか。「明日から大丈夫ですか?」と思わず心配になる職場の人間関係。でも、ヒロ子はなんか優しそう。
この作品は、女性キャストが少ないような気がします。それに加えてアメリカの映画ですから。それらを踏まえた上で「Eiko」という役を勝ち取った藤田さんってやっぱりすごい。
当時を回想する藤田朋子さん
「ミスター・ベースボール」については、藤田さんご自身も公式ブログ「笑顔の種と眠る犬」で語られています。
特に印象に残るメッセージをピックアップします。
偶然テレビで『ミスター・ベースボール』を観た。
(中略)
ほんの数シーンしかない中、どう演じたら良いか迷っていたことしか覚えていなかった私。
当時から「ほんの僅かな出番でも、工夫して、命を込めて演じる」ことを実践されていたわけですね。
そして、あの頃を思い出したり、私の尊敬する先輩が出ていたことも思い出したり…
(中略)
稔さん、塩屋さん、高倉健さん。
凄い映画だったなあ。
通訳で登場した塩屋俊さん。この作品でとても印象に残った役者さんでした。塩屋さんもいらっしゃらないんですね…。
オーディションを受けて、使ってくれるならば、どんな役でも、どんな現場でも、参加したかった。
変わらず私はガムシャラだなー。
それしかないんだなー。
それがなかなか難しいわけです。まさに「継続は力なり」を実践している方。
「ミスター・ベースボール」間違いなく出演して正解でしたね。
映画に出たいわ!
沢山の作品の一部になりたいわ!
そう。
私は役者になれて本当に幸せだわ!
ありがとう!
こういうときの藤田さんが表現する文章は、まさに情熱的な「レ・ミゼラブル」!
天国の諸先輩方も、きっと藤田さんのご活躍を喜んでいると思いますよ。
是非とも大河ドラマ(特に戦国もの)にも!
編集後記
「ミスター・ベースボール」のEiko役を演じた藤田朋子さん。
当時から「一球入魂」で演技と真摯に向き合う姿勢がすごくよく伝わってきました。
30年前と変わらないお芝居へのひたむきな姿勢が、現在の役者「藤田朋子」の看板(屋号)を支えているわけですね。
下のページでも藤田朋子さんをご紹介しています!