2017年の「渡る世間は鬼ばかり」3時間スペシャルが放送されました!本当に突っ込みどころ満載でしたね(笑)渡隅としては、録画したビデオでしっかりと再学習して正確にご紹介しなければと。まさに「渡鬼学」を履修するような気構えが必要なわけです。
渡鬼27年の歴史に敬意を表して、まずは「クレジットタイトル」に注目してみました。
クレジットタイトルとは何か?
ドラマの冒頭あたりで音楽とともに出演者の名前などが流れることを「クレジットタイトル」といいます。
クレジットタイトルからは、役者さんなどの「ネームバリュー」が伝わってくるわけです。
以下、渡隅が印象に残っているクレジットタイトルをご紹介します。
音楽と映像、それに出演者などのお名前が流れていくわけです。音楽も映像も壮大すぎますね。当時の大河はものすごく筆に味があります。懐かしい、泣ける。「うわっ、夏目雅子さん、淀君!」みたいな。その当時は「淀殿」ではなく「淀君」の表示が一般的とか。撮影当時の時代背景までわかるわけです。出演者名が表示されない豪快な滝の映像、それはそれで当時の味が出てます。
津川雅彦さんがいい味出しすぎの家康。三成役の江守徹さんも上手すぎ。
クレジットタイトルでは、音楽と映像に命の儚さを感じます(さりげなくピアノが光る!)。
特に注目していたのは、音楽が最高潮に盛り上がるところで映像が仏像、そして太陽!必ず三成役の江守さんの背景には太陽があるわけです。仏像→太陽→「石田三成」江守徹!おそらくクレジットタイトルで最大の見せ場。記憶に残るめちゃくちゃ格好いい表示のされ方。さらに圧巻なのは、江守さんの出演シーンがなくなってからは、太陽の部分で他の役者さんの名前が表示されなかったこと。三成がこの世を去って悲し気な太陽(泣)まさに別格扱い。
桜を背景にした津川さんの名前の飛び出し方も!制作者のセンスが伝わってきます。
脚本は、ジェームス三木さんでした。
主演に小林綾子さん、トメは大御所の乙羽信子さん。由紀はこの頃からすでにすごかった!
どなたが題字などを書いているのでしょうか。シンプルな背景に、山形の雪国を想像できるかもな筆さばき。とにかくメロディがいい!なんだか物事が上手くいっていないときに聴きたくなる曲。
2017年渡鬼3時間スペシャルの「クレジットタイトル」
録画したビデオを見返しながら、渡鬼最新版の「クレジットタイトル」をご用意しました。
「渡鬼27年間の歴史」こうして改めて拝見すると何だか緊張してきます。
上手くて当たり前のすごい役者さんばかり。
クレジットタイトル
出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル(2018年)
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作:橋田壽賀子
音楽:羽田健太郎
ナレーション:石坂浩二
出演
小島五月:泉ピン子
野田良:前田吟
小島勇:角野卓造
小島眞:えなりかずき 田口愛:吉村涼
小島久子:沢田雅美
田口誠:村田雄浩
田島周平:岡本信人
長谷部力矢:丹羽貞仁 野田佐枝:馬渕英里何
森山壮太:長谷川純 田島聖子:中島唱子
小島貴子:清水由紀 森山まひる:西原亜希
松本達夫:榎本たつお 本間日向子:大谷玲凪
田口さくら:安藤美優 野田勇気:渡邉奏人 野田良武:吉田理恩
大原ゆき:高橋寧音 大原みき:高橋乃愛 小島香:柳田湊大 浅田弦寿
高橋文子:中田喜子
大原葉子:野村真美
本間長子:藤田朋子
本間英作:植草克秀
本間由紀:小林綾子
中本源太:山本コウタロー
高野浩平:長谷川哲夫 川上哲也(写真):井之上隆志
畠山作次:坂口芳貞 看護師・ミツ:岡本茉莉
川上華江:天童よしみ
竹野道子:別府康子 服部先生:別府康男 老婦人:小山典子
看護師・ハル:小嶋佳代子 看護師・鈴子:藤巻るも 滝本:湯浅景介 |古賀プロ
金田典介:佐藤B作
青山タキ:野村昭子
野田弥生:長山藍子
プロデューサー:石井ふく子
演出:清弘誠
渡鬼出演者・関係者の主な表示結果
渡鬼不動の3トップ。
「橋田壽賀子ドラマ」という表示、とにかく巨塔クラス。
ほかに巨塔クラスといえば。「北の国から」や「やすらぎの郷」の倉本聰さんなど。
とにかく主役の看板役者。いい意味でも悪い意味でも重い責任を背負っているわけです。昔はこのポジションに山岡久乃さんが入ったりしていたような。山岡さんは、シリーズによってトメの大御所ポジションに入っていたりと。
主役とトメを支える手堅いお二方。
姉弟そろっての表示も変わらず。そうそうたる役者さんが集まっているので、一人表示は難しいのかも。2017年の「居酒屋もへじ」で、えなりさんは一人表示だったので。
続いて味のある役者さんが表示されました。
脇を固める役者さんの後に、物語のキーパーソンで看板クラスの役者さんが一人ずつ表示されました。登場の順番は、三女、四女、五女でずっと変わっていないような。
植草さんはいつも藤田さんの後に一人表示な印象。
小林さんも、登場するときはいつも植草さんの後だったような。
「走れコウタロー」や「岬めぐり」などで名を馳せたミュージシャン。
「おやじバンド」の功労者でもあり、この位置で一人表示です。
渡鬼流のお別れ会で井之上さんが偲ばれました。
2017年はゲストの天童よしみさんがこの位置で登場、もちろん一人表示です。
脇を固めた役者さんの後を受けてトメGに入ります。
トメ前に野村さん。やはりお名前に重みがあります。
シリーズによっては主役の泉ピン子さんの次に表示されていたこともあったような。
かつてはこの位置に山岡久乃さんが入っていた気がしますが。今は長山さんがトメ!
クレジット表示は、最初は脚本家、最後にプロデューサーと演出の先生が表示されます。
背景画へのこだわり
渡鬼のクレジットタイトルの背景画は、何ともきらびやか!ほかのドラマであのような背景はまず見られません。そこには、石井ふく子プロデューサーのドラマに対する細部へのこだわりが反映されているようです。
いつしかの番宣放送で、クレジットタイトルの背景画で使用する布地を(おそらく)鈴乃屋さんで選ぶ石井ふく子プロデューサーの様子を拝見しました。
ハネケンさんの音楽ときらびやかな和風の背景画によって、クレジットタイトルで登場する出演者の方々がより一層引き立ち輝くわけです。
まとめ
国民的人気ドラマの渡鬼は、クレジットタイトルも超一流なわけです。