2022年4月からNHK BSプレミアム・BS4Kで再放送がスタートした橋田壽賀子作品の大河ドラマ『おんな太閤記』。渡鬼の邦子など、橋田・石井ファミリーでお馴染みの顔になった東てる美さんが、おみつ役で姿を現しました!これは気になる。
というわけで、第四回「美濃攻略」で当時の東てる美さんが扮した、おみつに注目してみました。
第四回「美濃攻略」の概要
NHKオンデマンドの場合
秀吉の仕事は敵国・美濃の調略です。秀吉は美濃の土豪・蜂須賀小六を織田方につくように説得します。小六は尾張の織田につくか、美濃の斎藤につくかを迷っていましたが、ねねが夫の秀吉を信じて必死に尽くす姿に心を打たれ、信長ではなく秀吉の家臣になる決心をします。信長の妹・お市は浅井長政に嫁ぐことが決まり、美濃攻めの地固めが整います。秀吉の次の仕事は、斎藤方の鵜沼城主・大沢基康を味方につけることです。
おんな太閤記随想、第四回「美濃攻略」
第四回「美濃攻略」について、渡隅版のまとめ記事
東てる美さんのクレジットタイトル
おみつの一幕
第三回「同胞」のエンディング間際、蜂須賀小六の謀反を秀吉に密告した、おみつ。
秀吉の客人だった、おみつが、第三回では土塀修理の職人頭たちの前で舞を披露したり、酌をしてまわったりと。終いには、蜂須賀小六の館に「主」の秀吉を向かわせるために馬まで用意した気の利きよう。もうすっかり、秀吉の僕(しもべ)というか、間者と化していた、おみつ。
というわけで、秀吉が小六の館に向かった一方、おみつは。
利家に怒鳴られる
今に、ケロッとして帰っておじゃるわ(利家)
などと、なぜかお公家さんの口調を呈した前田利家。おみつの気配に「何奴じゃ!!」と形相やらを一変させた一幕。演者は、滝田栄さん。
画像:NHK大河ドラマ『#おんな太閤記』第四回「美濃攻略」#おんな太閤記クレジット pic.twitter.com/xSxhKdgsLH
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 24, 2022
この一幕、利家の急変が(笑)特に、おじゃる発言のすぐ後だったからなおさらかな。おみつを曲者として、ここまで大袈裟に強調しすぎなくても。橋田先生ったら(笑)
でもそこは、おみつでしたね。
利家に怒鳴られようが、至ってクールビューティーの女。動じない(笑)
目力は凛として。東てる美さんの透明感が漂っていた様相にも。
っていうか間者だけに。ある意味で透明人間っぽい、おみつ。
何奴呼ばわりしてきた利家に対しても、とりあえず会釈。あくまでも慎ましい、おみつ。
一礼を終えて。おみつの目力が先ほどよりも幾分、強まった印象。
当時の東てる美さんだからこそ。ビジュアルの魅せ方は手慣れているというか、上手い。
利家:知り人か?
ねね:はい、わたくしどもに長く出入りしている、客人でございます。
出典:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」
ねねからの紹介を受けて、また一礼。
それはそうと。
おみつが、ねねの知り人であることを知ったにもかかわらず。緊張感の余韻に浸りながら劇中から静かに姿を消した利家の一幕。滝田栄さん、妙に醸し出してたなぁ(笑)
質問タイム!
利家が姿を消した後、ねねや小一郎からの質問コーナーに。
聞き手(ねね):そなた、秀吉殿に会われたのか?
語り手(みつ):詳しいことは、お許しくださいませ。いずれ、秀吉様からお話あそばす日もございましょう。今はただ、ご無事とだけ。
出典:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」
おみつ的にはもう、秀吉が主であることを言葉遣いで主張してましたね。
それにしても、おみつが秀吉に雇用された経緯とかが気になるところ。特に、お給金とか(笑)
聞き手(小一郎):おみつ殿は、兄さの手の者か?
語り手(おみつ):はい。
出典:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」
おみつが、客人ではなく、自ら秀吉の手の者であることを明らかに。
聞き手(小一郎):兄さの下で何をしてる?
語り手(おみつ):敵方の様子などを隠密のうちに。
出典:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」
隠密のお役目だけに名がみつとか。橋田先生が考えそう(笑)#おんな太閤記 第四回
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 23, 2022
この説が濃厚だね。結構、橋田先生は連想命名術の使い手だから(笑)
おみつの一存
おなご(女子)の方が、敵の目を欺きやすうございます。それではあたくしは。
出典:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」
橋田先生、男女比でもって「おんな」を強調してきたね。
みつ:務めがございます。
ねね:わざわざあたくしに、秀吉殿の無事を知らせに?
みつ:これはあたくしの一存でしたこと。ねね様のお気持ちをお察しして。
出典:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」
多かれ少なかれ、ねねに対して恩着せがましかった、おみつ(笑)
おみつが隠密という、おなごの務めがあるにもかかわらず。
わざわざ、ねねを安心させるために気を利かせた、おみつの一存。
で、次の務めは。
屋根裏に潜む
これで黒装束だと、もっと笑っちゃうんだけど。
でも、屋根裏に潜めるスキルがあれば、立派な忍者だよね。
そこで、おみつが見た景色と言えば。
主の秀吉と謀反な小六の情景。
潜んでるなぁ、おみつ(笑)秀吉の身が危なくなったら、一気に下に舞い降りる予定だったのか。
兎に角、おみつが屋根裏から秀吉を見守っているテイでしたが。
もちろん、秀吉と小六の会見と屋根裏のおみつは別撮りでしょうね(笑)
第四回、おみつの刻ツイート
蜂須賀小六の館に忍び込んだ、おみつ。屋根裏から秀吉のことを見守っていた、隠密のうちに。
画像:NHK大河ドラマ『#おんな太閤記』第四回「美濃攻略」#おみつの刻 pic.twitter.com/S9doE2Ps27
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) April 26, 2022
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