2018年3月のある日。近所のスーパーまでバイクに乗って買い物に出かけました。用を済ませて来た道を戻るようにバイクで走っていると。行きとは何やら違う光景を目の当たりにしました。なんと爺様が道端で倒れているではないか!これは放ってはおけない。
ということで、その時に渡隅が思ったことや行動などを検証するとともに、改めて正しい救命処置の流れについて確認しておきたいと思った次第です。
当時を回想してみる
ここでは倒れていた爺様を発見してから爺様の館に送り届けた顛末について振り返ってみたいと思います。
倒れていた爺様を発見!
渡隅がバイクに乗って前方の右曲がりのカーブを視野に入れると。側臥位に近い仰向け状態で倒れている人が道端に。びっくりしつつも色々瞬時に考えましたね。
車にひかれた?とか。
救急車を呼ぶ前からすでに救急車に同乗して救急病院まで付き添う覚悟とか。
救急車と言えば、ちょっとした思い出があったりと。
外伝「救急車と渡隅二十歳の夏」
何かとバイト先を仕切っていた渡隅二十歳の夏。バイト先の女子がバイト帰りに車に接触。ひき逃げだったのかな。不幸中の幸いで、その女子は歩いてバイト先に戻ってこられるくらい大事には至らなかったわけですが。よく覚えていないのですが、いつの間にか救急車が呼ばれていて。社員の人はいなくて渡隅が救急車に同乗することに。後日、その女子から告白されましたが、他に好きな女子がいたので。結局、二頭とも逃しました(笑)その頃から優柔不断病が治らない渡隅。
爺様の状況と対応方法
爺様の元に駆け寄って状況確認。
渡隅:「大丈夫?」とか「車にひかれたの?」とかの声かけ。
爺様:「脳梗塞で」とか「起こして」など、言葉で応答あり。
爺様の応答から「車にひかれたのではない」「脳梗塞の後遺症で歩行に難があって転倒、自力で立ち上がることができない」ことを容易に推測することができます。起き上がれないことで多少のパニック状態が表情から伺えたものの、やはり「意識」はしっかりしていた印象。
爺様は右手に杖を持ったまま倒れており、左腕の状態から左片麻痺のウェルニッケマン肢位。
上の図が脳梗塞後遺症で左片麻痺が残ったイメージ。
麻痺が残ってしまうと日常生活が大変になるのは言うまでもないわけで。
当時、爺様が麻痺側から転倒したのが容易にわかりました。
ただ、爺様から痛みの訴えはなく、右手指のかすり傷程度で大きなケガはなかったのが不幸中の幸いだったのかも。
そこで、何とか腕づくで爺様を抱き起すと。特に眩暈とかはない様子でしたが、何とも危なっかしい立ち姿。さらに左片麻痺の杖歩行withスーパーの買い物袋。
救世主現る!
車で通りがかった男女2名が駆け寄ってきてくれた。
まさにタイムボカンシリーズのオタスケマン(大袈裟すぎてすみません)。
男性の方がご親切に買い物袋を持ってくれて。爺様の館が転倒地点から視界に入る距離だったことも不幸中の幸い。おそらく100mはない距離で、女性の方が爺様の館に先に行ってご家族に連絡してくれることに。ということで、渡隅は爺様を支えながら歩行介助。
それにしても二人の男女が応援に来てくれてありがたかったですね。まだまだ世の中捨てたものではありません。
任務完了!
爺様の館に無事到着すると、すでに爺様の奥方が玄関の外で待っていた状況。渡隅からも改めて奥方に事情を説明すると。何となくですが、このように助けられたのは今回が初めてではなさそうな感じでした(笑)「またやっちゃったの」的な。
やはり左片麻痺が残ってしまったご主人を支えるのは楽ではない。奥方のにこやかな表情から、日頃のご苦労を察してしまうわけです。
買い物がリハビリ
脳梗塞の後遺症で左片麻痺がある爺様が家で生活を送っているということは。病院における急性期のリハビリを終えているのは間違いなさそう。
爺様にとっては、館から数百m先のスーパーまで買物に行くことが、日常生活におけるリハビリなわけです。
とにかく大事に至らなくて本当によかった。
正しい救命処置とは?
渡隅が遭遇した爺様については、意識がしっかりしていて、大きなケガもなく、抱き起してあげたら何とか歩行可能でした。
しかし、意識がなかったり、大ケガをしていたら、対応は大きく変わります。
そこで気になるのは正しい救命処置の流れ。この機会に改めてしっかりと理解しておくために「救命処置の流れ」に関するページをピックアップしてみました。
また、心肺蘇生の方法については、動画でわかりやすく説明されています。
この機会に是非ご確認を!
まとめ
脳梗塞の後遺症で麻痺が残ってしまうと、日常生活に大きな負担がかかるのはもちろん、今回のように人の手助けが必要になることも。
発症原因は人によってさまざまですが、まずは生活習慣病の予防に努めたいものですね。