TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018を検証します。今回は、新メンバーになった中井保三の歓迎会を「おかくら」で催したおやじバンド(シーン31)の巻です。
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物語を検証してみる
前のシーンで、おやじバンドとご対面した中井保三がセッションを経て新メンバーとして加入することになりました。
中井保三役の外山誠二さんが、渡鬼でギターの腕前を披露して大盛り上がりだった放送当時。ある表現者にとって人生で一番脚光を浴びた瞬間が到来していたのかも。色々と思いを巡らせつつ。改めて観たら感動して泣けましたね。
画像:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018 pic.twitter.com/1wCUFRjRl2
— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) September 8, 2019
というわけで、弥生の発案で保三の歓迎会を「おかくら」で行うことになったわけです。
まずは「おかくら」で働く日向子、タキ、壮太、まひるの光景から。
おやじバンドの面々による笑い声も聞こえてきましたね。
ということで、ここからは再び外山誠二さん扮する中井保三劇場。今回は「長台詞」篇です。
外山さんが渡鬼の長台詞を攻略した成果を観ていくことにしましょう。
保三の身の上話(自己紹介)
保三:いやぁ、いい店だねえ。料理も気取ってなくて旨い!こういう所へ来たのも何年ぶりかなぁ。まだ会社へ勤めていた頃の話だから。両親が病気になって、看てやる人間が私しかいないから勤め辞めて。それからこういう所へ仲間たちと来ることもできなっくなってしまった。
五月:大変でしたね。ご両親のお世話。
保三:親だもの。仕方ないでしょう。親も可哀そうに、兄二人は嫁さんに遠慮して。ろくに見舞いにも来られなかったから。頼れるのは私しかいなかったしね。若い時はギターが好きだったから。
勇:へっへっへ(笑う)
保三:いつかバンド作ってって夢持ってた。
源太:(「そうそう」みたいな指差しを示しながら顔で笑う)
保三:けど親に反対されて。サラリーマンになって。いつもうちで一人で弾いてた。親が死んじまったら急にすることがなくなっちまって。まけど、何をする気力もなくて。早くお迎えが来てくれることだけを待ってた。まさか今になって一緒にギター弾ける仲間に巡り会えるなんてさぁ。きっと親がまだ生きてろって言ってるんだよなぁ。
弥生:そうですよ。中井さんのギター、まだまだこれから皆さん楽しみにしてくださいますよ。
保三:バンドに入ってギターが弾ける。みんなに喜んでもらえるギターリストになるぞ!
(一同、声を上げつつ盛り上がる)
保三、長台詞お疲れ。
でも、演者の外山誠二さん。長台詞を無難にこなしていたというか、むしろ楽しんで演じていたようにも。ギターだけでなく演技もよい味を醸し出したわけです。そして「中井保三」というキャラクターをすでに確立させた印象。やっぱり流石ですね。
勇役の角野卓造さんも文学座だから、外山さんの若い頃とかよく知っているんでしょうね。外山さんのギターの話で自然に笑っていたようにも見えたり。
兎に角、外山誠二さんにとっておやじバンドのメンバー入りが、橋田壽賀子先生からいただいた最高のプレゼントになったわけだ。そりゃ、長台詞も楽しそうにこなしてしまうわけですよ(笑)
外山さん、本当におめでとう!
長子も「おかくら」に
そこへ長子も「おかくら」に来店しておやじバンドのメンバーたちと遭遇。
勇たちと簡単に社交辞令を済ませた長子に近寄ってきたのは青山タキ。
何やら話があるらしくて長子に来てもらった様相。
さらに弥生や五月に一緒に聞いてほしい意向のタキ。
五月には勇の世話もあるわけだが、車いすも乗れるタクシーを勇に手配するとか何とか説明していましたね。
というわけで、次のシーンではタキから弥生、五月、そして長子への相談らしきことが展開されていきます。
渡隅賞の発表!
このシーンの渡隅賞各賞を発表します。
各賞受賞のみなさん、おめでとうございます!
身の上話賞、長台詞賞、改心賞、親孝行賞、主演男優賞
トップバッターは渡鬼新メンバー!
中井保三役の#外山誠二 さん!
劇中では保三がある腕前を披露します!#渡る世間は鬼ばかり pic.twitter.com/Mo7TYwbj3Z— 渡る世間は鬼ばかり 2019年9月16日放送 (@wataoni_tbs) August 18, 2018
楽しそうに長台詞をこなしていたように見えた中井保三役の外山誠二さん。
お一人で各賞総なめといった様相となりました(笑)
兎に角、楽しそうに演じていたのが印象的。
渡鬼出演者・関係者情報
過去鬼は「TBSチャンネル」で視聴できます。