TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』2019年3時間スペシャルが9月16日(月祝)に放送されました。
長年に渡って小島キミ役を好演されてきた赤木春恵さんが2018年11月に逝去されましたので。それに伴って新たな出演者や懐かしい出演者の登場がありました。また、令和初の渡鬼に新風を吹き込みような出演者の登場もあったり。
ということで、渡鬼スペシャル2019のクレジットタイトルをご紹介するとともに、各クレジットの妥当性についても検証してみたいと思います。
- TBS渡鬼公式情報
- Paravi(動画配信サービス)
- クレジットの全体像
- クレジット画像(2019年版)
- 橋田壽賀子ドラマ
- 「渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル」題字1
- 「渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル」題字2
- 作:橋田壽賀子
- 音楽:羽田健太郎
- ナレーション:石坂浩二
- 出演
- 小島五月:泉ピン子
- 小島勇:角野卓造
- 野田良:前田吟
- 田口愛:吉村涼 小島眞:えなりかずき
- 田口誠:村田雄浩
- 田島周平:岡本信人
- 野田佐枝:馬渕英里何 長谷部力矢:丹羽貞仁
- 田島聖子:中島唱子 森山壮太:長谷川純
- 森山まひる:西原亜希 小島貴子:清水由紀
- 本間日向子:大谷玲凪 松本達夫:榎本たつお
- 介護士・弘子:市丸和代 田口さくら:安藤美優 滝本延彦:湯浅景介
- 高橋文子:中田喜子
- 高橋亨:三田村邦彦
- 大原葉子:野村真美
- 本間長子:藤田朋子
- 本間英作:植草克秀
- 本間由紀:小林綾子
- 大原透:徳重聡 中本源太:山本コウタロー
- 八木晴彦:関口まなと 看護師・ミツ:岡本茉莉
- 中井保三:外山誠二 谷村庄治:渡辺憲吉
- 川上華江:天童よしみ
- 小島久子:沢田雅美
- 小島邦子:東てる美
- 野田家の客:金内喜久夫 看護師・ハル:小嶋佳代子 FTトラベル社員A:諏訪ひろ代 FTトラベル社員A:西田留美
- 立川志乃:いまむらいづみ
- 藤川昇:小野塚勇人 立川孝:伊東孝明
- 小島香:柳田湊大 幸楽の客:小林茂樹 弔問客 女:白石珠江 弔問客 男:境賢一 / 古賀プロ
- 弁護士・末永:松村雄基
- 藤川芳子:上村香子
- 金田典介:佐藤B作
- 青山タキ:野村昭子
- 野田弥生:長山藍子
- 小島キミ:赤木春恵(写真出演)
- プロデューサー:石井ふく子
- 演出:清弘誠
- クレジットの妥当性を検証してみる
- 『麒麟がくる』が影響した可能性
- まとめ
TBS渡鬼公式情報
Paravi(動画配信サービス)
クレジットの全体像
橋田壽賀子ドラマ
渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル(題字1)
(導入場面)
渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル(題字2)
作:橋田壽賀子
音楽:羽田健太郎
ナレーション:石坂浩二
出演
小島五月:泉ピン子
小島勇:角野卓造
野田良:前田吟
田口愛:吉村涼 小島眞:えなりかずき
田口誠:村田雄浩
田島周平:岡本信人
野田佐枝:馬渕英里何 長谷部力矢:丹羽貞仁
田島聖子:中島唱子 森山壮太:長谷川純
森山まひる:西原亜希 小島貴子:清水由紀
本間日向子:大谷玲凪 松本達夫:榎本たつお
介護士・弘子:市丸和代 田口さくら:安藤美優 滝本延彦:湯浅景介
高橋文子:中田喜子
高橋亨:三田村邦彦
大原葉子:野村真美
本間長子:藤田朋子
本間英作:植草克秀
本間由紀:小林綾子
大原透:徳重聡 中本源太:山本コウタロー
八木晴彦:関口まなと 看護師・ミツ:岡本茉莉
中井保三:外山誠二 谷村庄治:渡辺憲吉
川上華江:天童よしみ
小島久子:沢田雅美
小島邦子:東てる美
野田家の客:金内喜久夫 看護師・ハル:小嶋佳代子 FTトラベル社員A:諏訪ひろ代 FTトラベル社員A:西田留美
立川志乃:いまむらいづみ
藤川昇:小野塚勇人 立川孝:伊東孝明
小島香:柳田湊大 幸楽の客:小林茂樹 弔問客 女:白石珠江 弔問客 男:境賢一 /古賀プロ
弁護士・末永:松村雄基
藤川芳子:上村香子
金田典介:佐藤B作
青山タキ:野村昭子
野田弥生:長山藍子
小島キミ:赤木春恵(写真出演)
プロデューサー:石井ふく子
演出:清弘誠
クレジット画像(2019年版)
ここでは2019年の渡鬼制作者や出演者のクレジット画像などをご紹介するとともに、気になったことを随想します。
橋田壽賀子ドラマ
「橋田壽賀子ドラマ」2019年モデル。
待ちに待った1年ぶりの放送ということで、ある意味で1発目の盛り上がりポイント。
「渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル」題字1
この後、ハネケンさんのBGMでスポンサーが表示されてから本編に突入していく流れが何とも至福の瞬間だったりと。
「渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル」題字2
石坂浩二さんのナレーションの終了とともに映し出された2枚目の題字。この瞬間も大きな盛り上がりポイントの1つ。
やはり赤木春恵さんのメモリアル放送を石井ふく子Pが強く意識しているような壁紙が印象的。
例年とは異なる背景画の美しさがあります。
作:橋田壽賀子
2019年もエンタメを提供してくださった作者に感謝。
音楽:羽田健太郎
ハネケンさんがこしらえた音楽は2019年の渡鬼でも生き続ける。
ナレーション:石坂浩二
クレジットタイトル直前とエンディングのナレーション。
物語の盛り上がりの部分で2019年も登場されました。
出演
「出演」2019年モデル。
出演の文字に石井ふく子Pが見繕ってきた布地が背景画になると1枚の作品にへんげ(変化)してしまう渡鬼の不思議。
小島五月:泉ピン子
2019年はキミの遺産とさつキッチンが大きな話題に。
おぼんを吹っ飛ばした直後の泣きっ面も非常に良かった。
小島勇:角野卓造
スマホの小ネタ、かと思えば大いなる父親像を発揮したかもな勇の2019年。
野田良:前田吟
常連客と一緒に喫茶花でくつろいでいたのが印象的。
良にも見せ場が欲しいところだけど、3時間しかないから致し方ないところ。
田口愛:吉村涼 小島眞:えなりかずき
冒頭でさつきにお説教を展開したことなど、2019年も幸楽の若女将として随所に愛の強さが発揮されました。
やはり眞が幸楽に顔を出さないことで愛に負担が生じているようにも。吉村涼さんとしてはおいしいところだけど。
田口誠:村田雄浩
敢えておやじバンドを脱退した誠。これには大きな理由があるようにも。
田島周平:岡本信人
2019年も幸楽の情景に徹していた周平。
やはり3時間の尺で周平がクローズアップされるのは難しいところ。
野田佐枝:馬渕英里何 長谷部力矢:丹羽貞仁
2018年に続いて2019年の渡鬼でも。せっかく佐枝がこしらえた料理を良が軽んじて拒絶するくだりもあったり(笑)渡鬼が同じことを繰り返すのは、単純に高齢者である作者の特性が浮き彫りになっているのかもしれない。
他方、2019年も五月にソフトなお説教を展開するなど、眞の秘書(笑)というか代役の任務を果たした長谷部力矢。五月のアポなし訪問先として格好の餌食と化したかすみ監査法人。
田島聖子:中島唱子 森山壮太:長谷川純
聖子に関しては、冒頭で五月がお客におぼんを吹っ飛ばした瞬間に醸し出した驚愕の面相が非常によかった(笑)
他方、日向子と結婚したい藤川昇に弟子入り志願された壮太。とりあえず日向子が「おかくら」を続ける方向で2019年は終わってくれたのでよかったね。
森山まひる:西原亜希 小島貴子:清水由紀
まひるに関しても3時間の尺でクローズアップするのは難しいところ。税理士の資格を活かして「おかくら」の財務で手腕を発揮する場面があってもよいのにね。
他方、貴子。眞の祖母の四十九日法要に香と2人で出席したのは評価に値すると個人的には思っている。むしろ、あれだけキミと一緒に暮らしていたのに眞が欠席というのは何とも遺憾。いい加減、貴子が怒るのは無理もない。だからと言って、子供を置き去りにして蒸発してよいということではないけれど。
要するに、眞が幸楽に顔を出さないことで、貴子にも大きな負担がかかっているということ。この点について、昨今の渡鬼で多かれ少なかれ違和感が生じている原因にも。物語上、眞が重要人物であることは言うまでもないことで。何とかしてほしいものですね。
本間日向子:大谷玲凪 松本達夫:榎本たつお
2019年の渡鬼で藤川昇にプロポーズされて大きくクローズアップされた日向子。物語を展開させる上で、やはり眞と日向子は不可欠な存在に。
他方、相変わらず幸楽の情景と化していたたっちゃん。やはり冒頭で五月がおぼんの上の幸楽フードをお客に吹っ飛ばした直後、たっちゃんの動きにも注目したいところ。
介護士・弘子:市丸和代 田口さくら:安藤美優 滝本延彦:湯浅景介
市松和代さんは、北川保育園・高野夏子改め介護士・弘子として再登場しました。
2018年に登場がなかった安藤美優さんも再登場しましたね。ちなみに、さくらを内気な少女に仕上げてきた作者の着眼点が気になるところ。
タッキーに関しては、幸楽の従業員としてすっかり定着した様相。
高橋文子:中田喜子
2013年の渡鬼以来、再び倒れた文子でした。ただし、亨との復縁話は持ち上がらず。
高橋亨:三田村邦彦
2013年の渡鬼以来、再び倒れた文子に寄り添った亨。
FTトラベルの文子の座席の横に再び亨の座席が設置されていたのが印象的。やはり作者の特性が大いに影響している様相。
大原葉子:野村真美
透と一緒に文子の見舞いに訪れた葉子でしたが。
透が仕事でベトナムに行くらしくて。それも1年はかかるらしい。ベトナムに1年、何やら唐突ですね。これにも理由がありそうです。
ちなみに、ベトナムと言えば、2019年に作者が旅行中に重病で入院しましたね。作者にとって身近な出来事がそのまま物語に反映されるところは渡鬼ならでは。
本間長子:藤田朋子
2017年では本間クリニックに義妹の由紀が加入したことで大きくクローズアップされた長子でしたが。2018年に続いて2019年においても、日向子や渡鬼新加入の登場人物と絡みながら脇から支える役どころでした。
本間英作:植草克秀
英作に関しては、本間クリニックの食事のシーンや寝る前の長子との会話で登場しました。本来であれば、英作でも良かった場面でも由紀がクローズアップされたりと。この点については、令和元年に再放送された「おしん」に起因するのかも。良と同様、英作に関しても出演時間が控えめだった印象。今回は、おかくらにも姿を現さなかったりと。やはり3時間の尺なので、クローズアップされる出演者と、控えにまわる出演者ではっきり分かれてしまいますね。
本間由紀:小林綾子
2019年の渡鬼は、例年に増して訪問医としての由紀がクローズアップされた印象。このことは、やはり令和元年の再放送で「おしん症候群」が大きく影響したものと勝手に推測。兎に角、2019年に関しては、作者にとって小林綾子さんが可愛くて可愛くて仕方がない様相かも(笑)
大原透:徳重聡 中本源太:山本コウタロー
透に関しては、文子の見舞いのシーンのみの出演。おまけにベトナムの仕事が1年はかかるらしい。
源太に関しても、おやじバンドの演奏場面のみの出演。
とは言っても、このお二人のクレジットが単独から連名になったのは衝撃的でしたね。
八木晴彦:関口まなと 看護師・ミツ:岡本茉莉
2018年の初登場で渡鬼を盛り上げた晴彦。2019年は本間クリニックの食事のシーンで登場。2018年が強烈だった分、2019年はかなり控えめだった印象。
ミツに関しては、由紀に同行して在宅患者のお宅を訪問したり。兎に角、岡本茉莉さんみたいな風貌のナースは本当にいそうです。
中井保三:外山誠二 谷村庄治:渡辺憲吉
2018年の渡鬼をギターなどのパフォーマンスで大いに沸かせてくれた中井保三。やはり渡鬼の定石通り、2年目は大人しかった印象。
そして、色んな事情からか、村田雄浩さん扮する誠の脱退に伴っておやじバンドに新加入した谷村庄治。ちなみに、おしんの兄貴の本名も谷村庄治だったり(笑)
川上華江:天童よしみ
2019年はおやじバンドのパフォーマンスのために登場。
小島久子:沢田雅美
2018年に登場がなかった久子が再登場。
遺産を五月にというキミの遺言に対して、意外と物分かりが良かった久子。妥当な判断だったとしても、久子ファンとしてはある程度は噛みついて欲しかったかも。
小島邦子:東てる美
キミが渡鬼に登場しなくなってから邦子も姿を消してしまった印象だったので。久しぶりに登場してきた印象。
「おしん」が令和元年に再放送されたことで、加代役だった東てる美さんの演技が再注目されたりと。ただ久子同様、邦子に関しても2019年は大人しかった様相。
野田家の客:金内喜久夫 看護師・ハル:小嶋佳代子 FTトラベル社員A:諏訪ひろ代 FTトラベル社員A:西田留美
こちらの連名クレジットが2019年の渡鬼の特徴を大きく反映したようにも。
例えば、「野田家の客」役だった金内喜久夫さんに関して、2018年では喫茶花の常連客・草場平蔵役で2名連名クレジットでした。
また、FTトラベル社員A役だった諏訪ひろ代さんは、以前はFTトラベルのオープニングスタッフ・堀川貞子役で2名連名クレジットでした。
要するに、2019年の渡鬼は3時間の尺の割に出演者が多かったので、どうしても細部にまで配慮することができなかった様相。
立川志乃:いまむらいづみ
由紀が担当していた患者役で登場されました。
藤川昇:小野塚勇人 立川孝:伊東孝明
日向子を嫁にしたい藤川昇役で渡鬼に初登場した劇団EXILEの小野塚勇人さんに大きな注目が集まりました。
伊東孝明さんに関しても初登場だと思われがちですが、実は第2シリーズにも林田明役で出演されていたりと。このような事案からも、うかつに断定してはいけないという渡鬼の奥深さを改めて認識した次第。
小島香:柳田湊大 幸楽の客:小林茂樹 弔問客 女:白石珠江 弔問客 男:境賢一 / 古賀プロ
香役として3年目の渡鬼出演となった柳田湊大さんと、主に舞台を中心に活躍されてきた役者さんによる連名クレジット。
弁護士・末永:松村雄基
キミが遺言を託した末永弁護士役はかなりの大役なはず。そういった意味で、石井ファミリーの松村雄基さんがキャスティングされたのは妥当だった印象。
ただ、2019年の渡鬼で本当に初登場なのか、いまだに半信半疑(笑)
藤川芳子:上村香子
役名を藤川芳子に改めて再び渡鬼に登場された石井ファミリーの上村香子さん。
2019年の渡鬼で新たに登場した藤川昇役の小野塚勇人さんがレギュラーとして定着する意味でも、母親役に手堅い役者さんをキャスティングしてきた印象。
日向子に走って「おかくら」の板前見習いになった昇を連れ戻す場面で、五月の見せ場を演出していましたね。
金田典介:佐藤B作
2019年はおやじバンドの演奏のほかに幸楽にも登場した典介。
というわけで、大吉がこの世を去ってからはトメGをキープしている印象。
青山タキ:野村昭子
2019年は赤木春恵さんの写真出演のため、トメ前を長山藍子さんに譲ったタキさん。それでもトメGにはしっかりと入ってきましたね。当然ですが。
2017年あたりは何かと心配していましたが。2018年、2019年とまた少しずつお元気なってきた印象で何より。
野田弥生:長山藍子
やはり写真出演の赤木春恵さんにトメを譲った長山藍子さんが2019年のトメ前。
せっかく2018年に喫茶花がオープンしたのだから。節子が健在だった頃のように、長山藍子さんが主演の回も個人的にはまた観たい昨今。
小島キミ:赤木春恵(写真出演)
おそらく赤木春恵さんが生前に渡鬼のトメだったことって「おそらく」なかったと思う。初期の渡鬼でありそうだけど、当時は山岡久乃さん、藤岡琢也さん、そして泉ピン子さんとトメ候補のタレントが豊富だったから。2019年の渡鬼が初めてのトメかもしれませんね。そう言った意味で、感覚としては亡くなってから国民栄誉賞を授与された印象にも。
写真出演とはいえ、赤木春恵さんのトメは粋でよかった。
プロデューサー:石井ふく子
石井ファミリーの上戸彩さんと言えば、ご主人がEXILEのHIROさんということで。
HIROさんを通じて劇団EXILEの小野塚勇人さんをキャスティングしてきたあたり。改めてプロデューサーとしての石井ふく子先生の手腕を思い知った次第。
演出:清弘誠
渡鬼と言えば、作者とプロデューサーの二大巨頭が何かと注目されるわけですが。
渡鬼の監督は清弘誠さんなわけです。
清弘監督のインタビューとかも企画してほしいものですね。
クレジットの妥当性を検証してみる
ここからは各出演者のクレジットについて妥当性を含めて検証していきたいと思います。具体的には妥当性を記号化した上で、気になった出演者のクレジットについて個々に随想します。
妥当性について記号化してみる
各出演者のクレジットが妥当かどうか、独断と偏見に基づいて記号化します。
◎:妥当
○:可
△:疑問
出演
◎小島五月:泉ピン子
◎小島勇:角野卓造
○野田良:前田吟
○田口愛:吉村涼 ○小島眞:えなりかずき
○田口誠:村田雄浩
○田島周平:岡本信人
○野田佐枝:馬渕英里何 ○長谷部力矢:丹羽貞仁
○田島聖子:中島唱子 ○森山壮太:長谷川純
○森山まひる:西原亜希 ○小島貴子:清水由紀
○本間日向子:大谷玲凪 ○松本達夫:榎本たつお
○介護士・弘子:市丸和代 ○田口さくら:安藤美優 ○滝本延彦:湯浅景介
◎高橋文子:中田喜子
◎高橋亨:三田村邦彦
◎大原葉子:野村真美
◎本間長子:藤田朋子
◎本間英作:植草克秀
◎本間由紀:小林綾子
△大原透:徳重聡 △中本源太:山本コウタロー
○八木晴彦:関口まなと ○看護師・ミツ:岡本茉莉
◎中井保三:外山誠二 ◎谷村庄治:渡辺憲吉
○川上華江:天童よしみ
○小島久子:沢田雅美
○小島邦子:東てる美
△野田家の客:金内喜久夫 ○看護師・ハル:小嶋佳代子 △FTトラベル社員A:諏訪ひろ代 ○FTトラベル社員A:西田留美
○立川志乃:いまむらいづみ
○藤川昇:小野塚勇人 ○立川孝:伊東孝明
○小島香:柳田湊大 ○幸楽の客:小林茂樹 ○弔問客 女:白石珠江 ○弔問客 男:境賢一 /○古賀プロ
◎弁護士・末永:松村雄基
○藤川芳子:上村香子
○金田典介:佐藤B作
◎青山タキ:野村昭子
◎野田弥生:長山藍子
◎小島キミ:赤木春恵(写真出演)
気になった出演者のクレジット
ここからは各出演者のクレジットについて、あれこれと随想したいと思います。
◎小島勇:角野卓造
主演が五月役の泉ピン子さんということで、役の重要度や格を考慮すれば角野卓造さんの2番手はしっくりくるというか妥当。
○野田良:前田吟 ○金田典介:佐藤B作
長山藍子さんが2番手だった頃は、前田吟さんの3番手は妥当でしたが。大吉亡き後、長山藍子さんがトメに入った昨今、本来であればトメ前に前田吟さんが入るのが妥当なところ。しかしながら、トメ前で野村昭子さんと競合してしまうため、昨今では2番手や3番手に入っていると推測。それならば、トメ前を野村昭子さんに譲る形でトメ前の前でトメGに入る妥協策も考えられますが。役者さんの格を重要視すれば、なかなか単純にはいかないのかも。
他方、大吉亡き後に佐藤B作さんが中GではなくトメG、それも野村昭子さんの前にクレジットされるようになったのも。前田吟さんが色んな理由でトメGに入ってこないのと関係しているのかもしれない。
○田口愛:吉村涼 ○小島眞:えなりかずき
渡鬼であるがゆえにクレジットが連名なお二人。この点については、格上の役者さんが多い渡鬼においては致し方ないところ。それでも連名でありながら4番手に入っているのは、愛と眞が主演の子ども役ということもあり、物語の中で重要な役であることを意味しています。
本来であれば、村田雄浩さんが4番手、岡本信人さんが5番手に入りたいところですが。村田雄浩さんが格上にしても、愛や眞の方が物語においては重要な役どころ。岡本信人さんに関しては、格上であっても周平の役どころは愛や眞よりも重要度が低い。
愛と眞の連名クレジットが4番手に配置されていることには、当然ながら意味があるわけです。
△大原透:徳重聡 △中本源太:山本コウタロー
2019年の渡鬼で個人的に一番びっくりした事件です。
これまではお二人とも連名のクレジットは「おそらく」なかったと思います。
透に関しては、文子の見舞いのワンシーンのみの登場。源太に関しても、おやじバンドの演奏場面のみの登場。役の重要度からすれば妥当と言えば妥当だったりしますが。
おまけに2019年は出演者が多かった印象。それでもハネケンさんの音楽にクレジットをおさめていくために、徳重聡さんと山本コウタローさんが犠牲になった印象。
△野田家の客:金内喜久夫 △FTトラベル社員A:諏訪ひろ代
おそらく出演されたご本人は細かいことを気にしていないように推測しますが。2019年より前の渡鬼でお二人にはそれぞれ役名がありましたので。金内喜久夫さんは草場平蔵役、諏訪ひろ代さんは堀川貞子役だったわけです。出演者が多くて4名連名になったことに関しては致し方ないにしても。せめて従前の役名を表示してあげたほうが良かったと思います。
○藤川昇:小野塚勇人 ○本間日向子:大谷玲凪
劇団EXILEの売れっ子の役者である小野塚勇人さん。他方、子役時代から渡鬼で役者として経験を積み重ねてきた大谷玲凪さん。このお二人は色んな意味で格付け上は釣り合っている印象。それ故に、お二人が一緒の連名クレジットにおさまってもよかったかも。
◎弁護士・末永:松村雄基
役者層が厚い渡鬼では中Gも考えられたところですが。トメGに入ってきたことから、末永弁護士という役の重要度が大いに配慮されたかたちとなりました。何と言ってもキミの代役ですからね。また、松村雄基さんの格、加えて石井ファミリーであることを考慮すれば当然の結果だったようにも。
○藤川芳子:上村香子
いまむらいづみさんと一緒に中Gも考えられたと思いますが。トメGに入ってきたということは、役の重要度が高いこと、加えて役者として格上であることが考慮されたようです。何と言っても、上村香子さんは石井ファミリーの役者さんですから。色んな意味で必然でしたね。
◎小島キミ:赤木春恵(写真出演)
単独の中トメも考えられたとは思いますが。渡鬼の場合、中Gが多いから単独の中トメにしてもあまり際立たない印象。
特に、2019年は出演者が多いので1枚当たりのクレジットの表示時間が短くなり、故に表示方法に細工を加えてもおそらく意味がない。
というわけで、赤木春恵さんのクレジットを際立たせるためにはトメが最良だったわけです。
『麒麟がくる』が影響した可能性
誠に関しては、音楽経験者でなかったにもかかわらず、これまで頑張ってやってきたおやじバンド。2016年には愛にビンタをお見舞いしてでも続けたかったわけですが。それが、2019年になって唐突に辞めたいとか。何だか不可思議??
かと思えば、透。本編ではワンシーンのみの出演で、これからベトナムの仕事で1年はかかるとか。さらに、クレジットは「おそらく」初の連名だったりと。以前は、あの河内桃子さんが連名だったりしたこともありましたが。徳重聡さんに関しては岡倉五姉妹の一角を担う葉子の夫・透役。なのに連名って??なかなかあり得ないこと。
でいろいろ考えているうちに、村田雄浩さんと徳重聡さんに共通点があったことに気づく。
情報解禁!!
徳重聡が、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』に、藤田伝吾役で出演します✨20年大河『麒麟がくる』に木村文乃・檀れい・片岡愛之助ら 新出演者11人発表 | マイナビニュース https://t.co/xidfS4hiG8 #マイナビニュース
— 石原音楽出版社 (@ishiharapro1) June 17, 2019
だからだ。
村田雄浩さんに関しては、大河ドラマの撮影が影響することで、おやじバンドの撮影がどうしても負担になることが予想されたので。あらかじめ脱退したわけだ。
徳重聡さんに関しても、大河ドラマの影響を考慮して、1年間のベトナム仕事をあらかじめ設定しておいたようにも。さらに、クレジットに関しても便乗して徳重聡さんに泣いてもらった様相。
あくまでも推測の域ですが。
2020年の渡鬼では再び単独のクレジットで登場してほしいものです。
まとめ
渡鬼スペシャル2019のクレジットタイトルをご紹介した上で、各出演者のクレジットの妥当性についても考えてみました。
2019年は、ハネケンさんのテーマ音楽が流される尺に対して、出演者が多かったことでクレジットタイトルが少々きつきつだった印象。
このようなことを踏まえて、2020年の渡鬼ではテーマ音楽をリピートしてクレジットタイトルの尺をのばすなどの対策が必要かもしれませんね。